サンプリング(試査)とは?
サンプリング(試査)とは、監査対象となる母集団(全取引・全レコードなど)の中から一部を抽出して検証し、その結果から母集団全体の状況を推定する監査技法。全件を検証する精査に対し、時間・コストを抑えつつ一定の保証を得る方法として用いられる。統計的な手法を用いて標本数を決める統計的サンプリングと、監査人の判断で抽出する非統計的サンプリングがある。
応用情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2025年度)。
さんぷりんぐ(しさ)
サンプリング(試査)の意味
監査対象となる母集団(全取引・全レコードなど)の中から一部を抽出して検証し、その結果から母集団全体の状況を推定する監査技法。全件を検証する精査に対し、時間・コストを抑えつつ一定の保証を得る方法として用いられる。統計的な手法を用いて標本数を決める統計的サンプリングと、監査人の判断で抽出する非統計的サンプリングがある。
サンプリング(試査)の具体例
1年間の全受注伝票を精査する代わりに、統計的に必要な標本数を算出し、その範囲でランダムに抽出した伝票について入力の正確性を確認する。
サンプリング(試査)は試験でどう引っ掛けられる?
精査との対比を取り違えやすい。母集団を全件検証するのが精査、一部を抽出するのが試査(サンプリング)。また統計的サンプリングかどうかは標本数の多さでは決まらない。無作為に抽出し、結果を確率論に基づいて母集団へ推定するかどうかが分岐点で、監査人の経験で選ぶのは非統計的サンプリング。
サンプリング(試査)と関連する用語
サンプリング(試査)が出た過去問
システム監査における,サンプリング(試査)に関する用語の説明のうち,適切なものはどれか。
正解:許容逸脱率とは,受け入れることができる所定の内部統制からの逸脱率であり,監査人がサンプルの件数を決めるときに用いられる指標である。
要点:許容逸脱率は受入れ可能な逸脱の割合でサンプル件数を左右する。
許容逸脱率とは、監査人が内部統制の有効性を認めるうえで受け入れられる、統制からの逸脱の割合である。この率を低く設定するほど必要なサンプル件数は多くなるため、サンプルサイズを決める際の指標として用いられる。試査は母集団の一部を抽出して全体を推し量る手法であり、その前提を理解しておく必要がある。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)ワークサンプリング法の説明はどれか。
正解:観測回数・観測時刻を設定し、実地観測によって観測された要素作業数の比率などから、統計的理論に基づいて作業時間を見積もる。
要点:ワークサンプリングは瞬間観測の比率から作業時間を統計推定する
ワークサンプリング法は、あらかじめ決めた時刻に瞬間的な観測を多数回行い、各作業が観測された回数の比率から作業時間の構成を統計的に推定する手法です。連続観測が不要なため、一人で複数の対象を効率よく調べられます。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75(IPA)音声を標本化周波数10 kHz、量子化ビット数16ビットで4秒間サンプリングして音声データを取得した。この音声データを、圧縮率1/4のADPCMを用いて圧縮した…
正解:20
要点:音声データ量=標本化周波数×量子化ビット数×時間÷8
1秒あたり10,000回の標本化で1標本16ビットなので、毎秒160,000ビット=20,000バイトになります。4秒間では80,000バイト、すなわち80kバイトです。これを圧縮率4分の1のADPCMで圧縮すると20kバイトになります。標本化周波数×量子化ビット数×秒数をビットで求め、8で割ってバイトに直す手順を守るのがポイントです。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問22(IPA)サンプリング周波数40kHz、量子化ビット数16ビットでA/D変換したモノラル音声の1秒間のデータ量は、何kバイトとなるか。ここで、1kバイトは1,000バイト…
正解:80
要点:音声のデータ量=標本化周波数×量子化ビット数÷8
1秒間のデータ量は、サンプリング周波数×量子化ビット数×チャネル数で求める。モノラルなので1チャネルとして、40,000回/秒×16ビット=640,000ビット/秒となる。これを8で割ってバイトに直すと80,000バイト、すなわち80kバイトである。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問4(IPA)音声を標本化周波数10kHz、量子化ビット数16ビットで4秒間サンプリングして音声データを取得した。この音声データを、圧縮率1/4のADPCMを用いて圧縮した場…
正解:20
要点:音声データ量=標本化周波数×量子化ビット数×時間÷8(バイト)
標本化周波数10kHz、量子化16ビットなので1秒あたり10,000×16=160,000ビット、4秒では640,000ビット=80,000バイト=80kバイトになる。これをADPCMで1/4に圧縮するので80÷4=20kバイトである。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問22(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。