ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)とは?
ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)とは、ソフトウェアの企画から要件定義、設計、実装、テスト、運用、保守、廃棄に至るまでの一連の工程を体系的に整理した共通の枠組み。発注者と開発者の間で、作業範囲や成果物の認識を合わせるための共通の物差しとして使われる。
応用情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2023年度)。
そふとうぇあらいふさいくるぷろせす
ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)の意味
ソフトウェアの企画から要件定義、設計、実装、テスト、運用、保守、廃棄に至るまでの一連の工程を体系的に整理した共通の枠組み。発注者と開発者の間で、作業範囲や成果物の認識を合わせるための共通の物差しとして使われる。
ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)の具体例
委託契約を結ぶ際、SLCPの区分に沿って「要件定義は発注者、設計以降は受注者が担当する」というように、双方の役割分担を明確にする。
ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)は試験でどう引っ掛けられる?
SLCPは工程と作業項目を整理した共通の枠組み(共通の物差し)であって、ウォータフォールのような特定の開発モデルを指定するものではない。反復型やアジャイルでも使える。また対象は開発工程だけでなく、企画・要件定義から運用・保守・廃棄までのライフサイクル全体を含む点も見落としやすい。要件定義を担うのは原則として発注者側という役割分担も定番の出題。
ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)と関連する用語
ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)が出た過去問
共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスで行うことはどれか。
正解:利害関係者のニーズの抽出
要点:要件定義プロセスは利害関係者のニーズを抽出し要件化する
共通フレーム2013の要件定義プロセスは、システムの利用者・運用者・発注者など利害関係者を識別し、そのニーズや要望を引き出して、システムに求められる要件として定義する工程である。システム化計画はより上流の企画プロセス、方式設計や詳細設計は後続の開発プロセスに位置付けられる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)共通フレーム2013によれば、システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
正解:企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と業務組織を表した業務の全体像
要点:システム化構想では業務の全体像を最上位レベルで描く
システム化構想の立案は、経営上の課題やニーズを受けて、対象となる業務の全体像を明らかにし、システム化の方向性を描く段階である。ここでは個々の機能仕様ではなく、企業として将来必要になる最上位の業務機能と業務組織を整理した全体像を作成する。具体的な要件は後続のシステム化計画や要件定義で詰めていく。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスで行うことはどれか。
正解:利害関係者の識別
要点:要件定義は利害関係者の識別から始まり、企画・設計とは段階が異なる
共通フレーム2013の要件定義プロセスでは、まず利害関係者を識別し、その要望を引き出して要件として定義・確認します。システム化計画の立案はその前の企画プロセス、方式設計や詳細設計は後続の開発プロセスに属し、要件定義とは段階が異なります。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)共通フレーム2013によれば、企画プロセスで実施すべきものはどれか。
正解:市場、競合など事業環境を分析し、企業の情報戦略と事業目標の関係を明確にする。
要点:企画プロセスは事業環境分析と情報戦略・事業目標の整合
共通フレーム2013の企画プロセスは、経営上のニーズから事業環境や市場・競合を分析し、経営戦略・情報戦略と事業目標との関係を明確にしてシステム化構想やシステム化計画を立てる段階である。個々の要件を詳細化するのは後続の要件定義プロセスの活動である。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問62(IPA)組込み機器の開発を行うために、ベンダーに見積りを依頼する際に必要なものとして、適切なものはどれか。ここで、システム開発の手順は共通フレーム2013に沿うものとす…
正解:要件定義書
要点:見積り依頼には、何を作るかを示す要件定義書が要る
ベンダーが見積りを行うには、何を作るのかが定まっている必要がある。共通フレームでは要件定義プロセスの成果物である要件定義書が、機能・性能・制約などを示す根拠となるため、見積り依頼の際にこれを提示する。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問66(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。