ダミー作業とは?
ダミー作業とは、アローダイアグラムで、作業の前後関係だけを表すために引く所要時間0の擬似的な矢印(通常は破線)。実体のある作業ではないため資源も期間も消費しないが、依存関係の表現と結合点の一意性の確保に必要となる。
応用情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2017年度〜2024年度)。
だみーさぎょう
ダミー作業の意味
アローダイアグラムで、作業の前後関係だけを表すために引く所要時間0の擬似的な矢印(通常は破線)。実体のある作業ではないため資源も期間も消費しないが、依存関係の表現と結合点の一意性の確保に必要となる。
ダミー作業の具体例
作業Cが作業AとBの両方の完了を待つが、作業DはAの完了だけで開始できる場合、A完了の結合点からC側へダミーを引く。これがないと「DもBを待つ」という誤った依存が図に入り、算出される工期が実際より長くなる。
ダミー作業は試験でどう引っ掛けられる?
所要0なので最早・最遅時刻の計算では時間を加算しないが、依存としては必ず考慮する。「点線だから無視してよい」と考えて経路計算から外すと、クリティカルパスの判定を誤る典型的な失点になる。
ダミー作業と関連する用語
ダミー作業が出た過去問
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:イ:Aの終了ノード(Cの開始ノード)から、Fの開始ノード(Dの終了ノード)へダミー作業(点線)が1本引かれている構成
要点:アローダイアグラムで追加の依存関係を表すときはダミー作業を使う
元のプレシデンスダイアグラムでは、作業FがDの完了に加えてAの完了にも依存している。アローダイアグラムでこの依存を表すには、Aの終了ノードからFの開始ノード(Dの終了ノード)へ向けてダミー作業を1本引けばよい。ダミーは所要時間ゼロで、順序関係だけを表す矢印である。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間=最遅開始時刻-最早開始時刻で求める
作業Bの10日とダミー作業により結合点1の最早開始は10日目時点となる。C(20日)とG(20日)を通る経路が最長で結合点5の最早は50、これがクリティカルパスになる。作業Eは最早開始が10、最遅開始は50-10=40なので、総余裕時間は40-10=30日となる。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:A→Cの後の結合点からFの直前の結合点へダミー作業(破線矢印)が1本引かれ、A→C→E→G、B→D→F→Hがそれぞれ終了に合流するアローダイアグラム
要点:アローダイアグラムでは経路をまたぐ先行関係をダミーで表す
プレシデンスダイアグラムでは作業をノードで表すため、1つの作業から複数の後続へ分岐しても矢印を足すだけでよい。一方アローダイアグラムは作業を矢印、結合点をノードで表すので、他の経路にまたがる先行関係はダミー作業(破線)で表現する必要がある。ここではAの完了がC側の経路だけでなくFの開始条件にもなっているため、ダミー作業を1本だけ追加した図が正しい。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1、E2、E3に分けて、図2のとおりに計画を変更すると、スケジュールは全体…
正解:1
要点:作業短縮の効果は、クリティカルパスが別経路に移った時点で頭打ちになる
図1では、A→B→E→H→Iが5+8+9+4+2=28日で最長となり、A→B→D→Gの5+8+7+7=27日を上回るクリティカルパスである。図2ではE1(3)とE2(4)がノードbから並行して出て、ダミー作業によりE3はE1・E2の両方の完了後でなければ開始できない。したがってノードpの最早開始は max(3,4)=4日後となり、E部分は4+2=6日。この経路は5+8+6+4+2=25日に短縮される。その結果クリティカルパスはA→B→D→Gの27日に移るので、全体の短縮は28-27=1日にとどまる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトがある。結合点5の最早結合点時刻はプロジェクトの開始から第何日か。ここで、プロジェクトの開始日は0日目とする。
正解:7
要点:最早結合点時刻は流入する全経路のうち最も遅い到達時刻で決まる
最早結合点時刻は、その結合点に入るすべての経路のうち最も遅く到達する時刻で決まる。結合点2は0+3=3日、結合点3は経路B(0+2=2日)と経路A→C(3+1=4日)の遅い方で4日、結合点4は3+4=7日である。結合点5へは作業E(3+2=5日)、作業F(4+2=6日)、結合点4からのダミー作業(7+0=7日)の3経路があり、最も遅い7日が最早結合点時刻となる。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。