フェールセーフ・フェールソフトとは?
フェールセーフ・フェールソフトとは、フェールセーフは、故障が発生した際にシステムを安全な状態に導く設計思想。フェールソフトは、故障が発生した部分を切り離しても、性能を落としつつ稼働を継続させる設計思想(縮退運転)。
応用情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2023年度)。
ふぇーるせーふ・ふぇーるそふと
フェールセーフ・フェールソフトの意味
フェールセーフは、故障が発生した際にシステムを安全な状態に導く設計思想。フェールソフトは、故障が発生した部分を切り離しても、性能を落としつつ稼働を継続させる設計思想(縮退運転)。
フェールセーフ・フェールソフトの具体例
信号機が故障した際に全て赤(停止状態)にするのはフェールセーフ、一部の機能が壊れてもシステム全体は縮退した性能で動き続けるようにするのがフェールソフトの考え方。
フェールセーフ・フェールソフトは試験でどう引っ掛けられる?
フールプルーフと取り違えやすい。原因が「故障」か「人の誤操作」かが分岐点で、故障時に安全側へ倒すのがフェールセーフ、誤操作をそもそもさせない・誤操作しても危険にならないのがフールプルーフ。フェールソフトは安全に止めるのではなく、性能を落としてでも動かし続ける(縮退運転)点でフェールセーフと逆方向。
フェールセーフ・フェールソフトと関連する用語
フェールセーフ・フェールソフトが出た過去問
フェールセーフの考え方として,適切なものはどれか。
正解:システムに障害が発生したときでも,常に安全側にシステムを制御する。
要点:フェールセーフは障害時に安全側の状態へ倒す設計
フェールセーフは、障害が起きたときに安全な側の状態へ移行させる考え方である。信号機を全方向赤にする、機械を停止させるなど、危険を生まない状態を優先する設計を指す。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問16(IPA)安全性と信頼性について,次の方針でプログラム設計を行う場合,その方針を表す用語はどれか。 〔方針〕 不特定多数の人が使用するプログラムには,自分だけが使用するプ…
正解:フールプルーフ
要点:フールプルーフは誤操作・誤入力を前提に安全を確保する設計。
フールプルーフは、利用者が誤った操作や不正な入力をしても、システムが危険な状態に陥らないようにあらかじめ設計しておく考え方である。設問の方針は、前提条件を満たさないデータが入力された場合にエラーメッセージを出して再入力させるという、まさに誤操作を受け付けない仕組みである。故障発生後の振舞いを定めるフェールセーフなどとは着眼点が異なる。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)フェールソフトの説明として、適切なものはどれか。
正解:装置の一部が故障しても、システムの全面的なサービス停止にならないようにする。
要点:フェールソフトは縮退運転で全面停止を避ける
フェールソフトは、障害が起きても機能を縮退させながら運転を継続し、システム全体の停止を避ける考え方である。性能や機能が落ちても、重要な業務は続けられる状態を保つ点が特徴で、縮退運転(フォールバック)とも呼ばれる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)システムの信頼性向上技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:故障が発生したときに対処するのではなく、品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを、フォールトアボイダンスという。
要点:フォールトアボイダンスは故障そのものを起こさせない予防の考え方
フォールトアボイダンス(故障回避)は、高品質な部品の採用や品質管理によって、そもそも故障が起きないようにする考え方です。これに対しフォールトトレランスは、故障の発生を前提に影響を抑える考え方で、フェールセーフ・フェールソフト・フォールトマスキングはそちらに属します。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16(IPA)フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
正解:交通管制システムが故障したときには、信号機に赤色が点灯するようにする。
要点:フェールセーフは故障時に安全な側の状態へ移行させる設計
フェールセーフは、故障が起きたときにシステムを安全な側の状態へ移行させる設計思想である。交通管制システムが故障したときに信号機を赤にすれば、車両は停止するため事故が起こりにくい。故障しても機能を維持するフェールソフトや、誤操作をさせないフールプルーフとは区別する。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。