不正アクセス禁止法とは?
不正アクセス禁止法とは、他人の識別符号を無断で用いる行為やセキュリティホールを突いた侵入行為、およびIDとパスワードの不正取得・保管・提供・入力を要求する行為(フィッシング)を禁じる法律。アクセス制御機能のあるネットワーク経由の利用が前提になる。
応用情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2021年度〜2022年度)。
ふせいあくせすきんしほう
不正アクセス禁止法の意味
他人の識別符号を無断で用いる行為やセキュリティホールを突いた侵入行為、およびIDとパスワードの不正取得・保管・提供・入力を要求する行為(フィッシング)を禁じる法律。アクセス制御機能のあるネットワーク経由の利用が前提になる。
不正アクセス禁止法の具体例
退職者が在職中に知った同僚のIDとパスワードで社内システムへ社外から接続した場合、情報を持ち出さなくても侵入した時点で処罰対象となる。他人のパスワードを第三者へ無断で教える行為も、助長行為として規制される。
不正アクセス禁止法は試験でどう引っ掛けられる?
保護対象は「アクセス制御されたコンピュータへのネットワーク経由の不正利用」であり、目の前の端末を直接操作する行為や、そもそも認証の無い公開ページの閲覧は対象外。データを盗んだかどうかは成立要件ではない。
不正アクセス禁止法と関連する用語
不正アクセス禁止法が出た過去問
企業が業務で使用しているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:マルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
マルウェアを他人のコンピュータに入れてデータを消去する行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録毀棄罪などで処罰される。またマルウェアの作成・提供・取得自体も刑法の不正指令電磁的記録に関する罪(いわゆるウイルス作成罪)の対象である。ネットワーク経由の不正ログインを罰する不正アクセス禁止法とは適用場面が異なる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)不正アクセス禁止法で規定されている、“不正アクセス行為を助長する行為の禁止”規定によって規制される行為はどれか。
正解:業務その他正当な理由なく、他人の利用者IDとパスワードを正規の利用者及びシステム管理者以外の者に提供する。
要点:他人のIDとパスワードを正当な理由なく渡すのが助長行為
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為そのものに加え、他人の識別符号を正当な理由なく第三者へ提供する行為を「助長する行為」として禁じている。実際に不正アクセスが行われたかどうかにかかわらず提供した時点で対象となる点が特徴である。不正取得や不正保管、フィッシングサイトの開設は、それぞれ別の条文で規制される。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。