回収期間法(投資回収期間)とは?
回収期間法(投資回収期間)とは、投資額を、その投資から得られる毎年の利益(またはキャッシュフロー)で何年かけて取り戻せるかを見る評価方法。回収期間=投資額÷年間利益で求め、あらかじめ決めた期間内に回収できるかで採否を判断する。逆に回収期間を先に決める場合は、最低限必要な年間利益=投資額÷回収期間となる。計算が簡単で直感的に伝わる反面、回収後に生む利益や貨幣の時間価値(利率)を考慮しない点が弱点で、正味現在価値法や内部収益率法と併用される。
応用情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2022年度〜2025年度)。
かいしゅうきかんほう
回収期間法(投資回収期間)の意味
投資額を、その投資から得られる毎年の利益(またはキャッシュフロー)で何年かけて取り戻せるかを見る評価方法。回収期間=投資額÷年間利益で求め、あらかじめ決めた期間内に回収できるかで採否を判断する。逆に回収期間を先に決める場合は、最低限必要な年間利益=投資額÷回収期間となる。計算が簡単で直感的に伝わる反面、回収後に生む利益や貨幣の時間価値(利率)を考慮しない点が弱点で、正味現在価値法や内部収益率法と併用される。
回収期間法(投資回収期間)の具体例
投資額90万円で耐用年数3年の機器aは、90÷3=年30万円の利益があれば回収できる。投資額300万円で耐用年数5年の機器bは、300÷5=年60万円が必要になる。したがってbはaの2倍の年間利益を上げなければならない。
回収期間法(投資回収期間)は試験でどう引っ掛けられる?
投資額の比(300÷90=約3.3倍)だけを見て答えを選ぶ誤りが定番で、回収期間で割ってから比べる必要がある。回収期間が短いほど有利という原則も、回収後の収益性までは測っていないことと合わせて押さえる。
回収期間法(投資回収期間)と関連する用語
回収期間法(投資回収期間)が出た過去問
IT投資効果の評価方法において、キャッシュフローベースで初年度の投資によるキャッシュアウトを何年後に回収できるかという指標はどれか。
正解:PBP (Pay Back Period)
要点:PBPは投資額を何年で回収できるかを示す指標
PBP(回収期間法)は、投資によって出ていった資金を、その後に生み出されるキャッシュフローで何年かけて取り戻せるかを示す指標である。計算が分かりやすく、投資リスクの目安として使いやすい反面、回収後に生じる利益や貨幣の時間価値を考慮しない点が弱点となる。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)IT投資効果の評価方法において、キャッシュフローベースで初年度の投資によるキャッシュアウトを何年後に回収できるかという指標はどれか。
正解:PBP(Pay Back Period)
要点:PBPは投資額を何年で回収できるかを示す指標
PBP(回収期間法)は、投資によって生じたキャッシュアウトを、その後のキャッシュインによって何年で回収できるかを表す指標である。計算が簡単で分かりやすい反面、回収後のキャッシュフローや貨幣の時間価値を考慮しない点が弱点とされる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)IT投資案件において、投資効果をPBP(Pay Back Period)で評価する。投資額が500のとき、期待できるキャッシュインの四つのシナリオa〜dのうち、…
正解:d
要点:PBPは投資額を回収するまでの期間が短いほど有利と判断する
PBP(回収期間法)は、投資額を累積キャッシュインが上回るまでの期間で評価し、期間が短いほど効果が高いと判断する。累積額が500に達する時期を見ると、aは4年目、bは3年目、cは4年目、dは300+200で2年目末にちょうど500へ達する。dが最短なのでエが正解。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)投資の意思決定手法の一つであるPBP法に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:投資金額の回収期間の長さによって投資を評価する手法である。
要点:PBP法は回収期間の短さで評価し、時間的価値と回収後を考慮しない
PBP法(回収期間法)は、投資額を累積キャッシュフローで回収し終えるまでの期間を計算し、その期間が短い案件ほど有利と判断する手法である。計算が簡単で分かりやすい反面、貨幣の時間的価値を割り引かず、回収後に生じるキャッシュフローも評価に含めないという短所がある。よってウが正解。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。