性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)とは?
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)とは、システムの処理能力を測る指標群。スループットは単位時間あたりの処理件数。レスポンスタイム(応答時間)は依頼してから最初の応答が返り始めるまでの時間。ターンアラウンドタイムは依頼してから処理が完全に終わるまでの全時間。
応用情報技術者試験の過去問では23回出題されています(2017年度〜2025年度)。
せいのうひょうかしひょう
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)の意味
システムの処理能力を測る指標群。スループットは単位時間あたりの処理件数。レスポンスタイム(応答時間)は依頼してから最初の応答が返り始めるまでの時間。ターンアラウンドタイムは依頼してから処理が完全に終わるまでの全時間。
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)の具体例
バッチ処理でジョブを投入してから結果が出力されるまでの時間はターンアラウンドタイムで評価される。対話型システムでは、利用者の体感速度に直結するレスポンスタイムが重視される。
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)は試験でどう引っ掛けられる?
レスポンスタイムとターンアラウンドタイムを逆に覚えないこと。ターンアラウンドタイムは依頼の入力開始から結果の出力完了までの全体で、レスポンスタイムを含む。したがって同じ処理ならターンアラウンドタイムのほうが必ず長い。またスループットが高くても個々のレスポンスタイムが短いとは限らず、両者は別の指標である。
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)が出た過去問
サービスマネジメントの容量・能力管理における、オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち、適切なものはどれか。
正解:応答時間やCPU使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
要点:容量・能力管理は複数指標を平常時から継続監視する
容量・能力管理では、性能が悪化する前に傾向をつかむことが目的なので、応答時間やCPU使用率、メモリ使用率、回線使用率といった複数の指標を平常時から継続して監視する。単一の指標や事後の記録だけでは、需要増加の兆候を早期に捉えられない。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)サービスマネジメントにおけるサービスレベル管理の活動はどれか。
正解:提供するサービス及びサービスレベル目標を決定し、サービス提供者が顧客との間で合意文書を交わす。
要点:サービスレベル管理は目標を顧客と合意しSLAとして文書化する
サービスレベル管理(SLM)は、顧客に提供するサービスの内容と、可用性や応答時間などのサービスレベル目標を顧客と合意し、SLAとして文書化したうえで、達成状況を監視・報告して改善していく活動である。提供するサービスと目標値を決めて顧客と合意文書を交わすことはその中核にあたるので、エが正解。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)ジョブの多重度が1で、到着順にジョブが実行されるシステムにおいて、表に示す状態のジョブA〜Cを処理するとき、ジョブCが到着してから実行が終了するまでのターンアラ…
正解:11
要点:ターンアラウンドタイム=終了時刻−到着時刻
多重度1で到着順に処理するため、Aが0秒から5秒まで、続いてBが5秒から11秒まで実行される。Cは3秒に到着しているが実行開始は11秒で、処理時間3秒を要して14秒に終了する。ターンアラウンドタイムは到着から終了までなので14-3=11秒。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)設置場所が異なるクライアントとサーバ間で、次の条件で通信を行う場合の応答時間は何秒か。ここで、クライアントの送信処理の始まりから受信処理の終了までを応答時間とし…
正解:5.8
要点:応答時間=データ量÷(回線速度×伝送効率)+処理時間
実効的な伝送速度は8Mビット/秒×60%=4.8Mビット/秒である。上りは1Mバイト=8Mビットなので8÷4.8=約1.67秒、下りは2Mバイト=16Mビットなので16÷4.8=約3.33秒で、伝送時間の合計は5.0秒となる。これにクライアントとサーバの処理時間0.4秒+0.4秒を加えて5.8秒。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問32(IPA)CSMA/CD方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
要点:CSMA/CDは衝突が増えるほどスループットが下がる
CSMA/CDでは、送信前に伝送路の使用状況を確認し、送信中も衝突を監視する。衝突を検出すると各ステーションはランダムな時間待って再送するため、トラフィックが増えて衝突が頻発すると再送と待ち時間が増え、実効的なスループットが低下する。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問33(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。