隔離性水準とは?
隔離性水準とは、同時実行時にどこまで異常現象を許すかの段階。低いほうからREAD UNCOMMITTED、READ COMMITTED、REPEATABLE READ、SERIALIZABLE。
データベーススペシャリスト試験の過去問では10回出題されています(2017年度〜2025年度)。
かくりせいすいじゅん
隔離性水準の意味
同時実行時にどこまで異常現象を許すかの段階。低いほうからREAD UNCOMMITTED、READ COMMITTED、REPEATABLE READ、SERIALIZABLE。
隔離性水準の具体例
READ COMMITTEDはダーティリードだけを防ぎ、同じ問合せを繰り返したときに値が変わることは許す。
隔離性水準は試験でどう引っ掛けられる?
水準を上げると整合性は高まるが、ロックの保持が長くなり同時実行性(スループット)は下がる。反復不能読取りを防ぐのに必要な最低水準はREPEATABLE READ。
隔離性水準と関連する用語
隔離性水準が出た過去問
図は、ある探索条件を使って数学模試の平均点を算出している間、当該探索条件に合致するA君の結果を“数学模試成績”表に登録したときの様子を示している。平均点を求める…
正解:ファントムリード
要点:再検索で新たな行が出現する現象がファントムリード
同じ検索条件で読み直したときに、他のトランザクションの挿入によって前回は無かった行が現れる現象をファントムリードという。ここでは合計点の算出後に新しい成績行が追加・コミットされ、受験者数を数え直した際に件数が増えたため、合計と件数の対象がずれてしまった。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問17(IPA)厳格な2相ロッキングプロトコルと表ロックを適用して、同時実行している他のトランザクションの処理結果に影響を与えないようにする。実現されるトランザクションの隔離性…
正解:SERIALIZABLE
要点:厳格2相ロック+表ロックはSERIALIZABLEを実現する
厳格な2相ロッキングでは獲得したロックをコミットまで解放せず、さらに表単位でロックをかければ、他のトランザクションはその表に一切手を出せなくなる。行の追加による現象まで含めてあらゆる干渉が排除されるため、最も高い隔離性水準であるSERIALIZABLEが実現される。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問14(IPA)トランザクションの隔離性水準を高めたとき、不整合なデータを読み込むトランザクション数と、単位時間に処理できるトランザクション数の傾向として、適切な組合せはどれか…
正解:不整合データ読込数: 減る/処理できるトランザクション数: 減る
要点:隔離性水準の向上は整合性と引き換えにスループットを下げる
隔離性水準を高めるほどロックの範囲や保持期間が広がり、他のトランザクションの干渉による不整合な読込みは減る。その一方で待ち合わせが増えて並行度が下がるため、単位時間に処理できるトランザクション数は減る。整合性とスループットはトレードオフの関係にある。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問17(IPA)トランザクションの隔離性水準のうち、次の(1), (2)に該当するSQLの指定はどれか。 (1) 対象の表のダーティリードは回避できる。 (2) 一つのトランザ…
正解:READ COMMITTED
要点:READ COMMITTEDはダーティリードのみ防ぎ再読込みは保証しない
READ COMMITTEDはコミット済みのデータしか読まないためダーティリードは起こらないが、読み終えた行を他のトランザクションが更新・コミットすると、同じ行を読み直したときに値が変わり得る。この現象がアンリピータブルリードであり、防ぐにはREPEATABLE READ以上が必要になる。
出典:令和1年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問9(IPA)次の(1),(2)に該当するトランザクションの隔離性水準はどれか。 (1)対象の表のダーティリードは回避できる。 (2)一つのトランザクション中で、対象の表のあ…
正解:READ COMMITTED
要点:READ COMMITTEDはダーティリードのみ防ぐ隔離性水準
ダーティリード(未コミットの値の読取り)は防げるが、同じ行を読み直すと他トランザクションのコミット済み更新が見えてしまい値が変わり得る、という状態は反復不能読取りが起きる水準である。これに当たるのがREAD COMMITTEDである。
出典:令和3年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 am2 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。