伝送効率とは?
伝送効率とは、回線の理論速度のうち、実際に有効なデータを運ぶのに使える割合。ヘッダ・制御情報・再送などのオーバヘッドの分だけ100%を下回る。転送時間の計算問題では「回線速度×伝送効率」で実効速度を求めてから、データ量を割るという手順で必ず登場する。
基本情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2022年度)。
でんそうこうりつ
伝送効率の意味
回線の理論速度のうち、実際に有効なデータを運ぶのに使える割合。ヘッダ・制御情報・再送などのオーバヘッドの分だけ100%を下回る。転送時間の計算問題では「回線速度×伝送効率」で実効速度を求めてから、データ量を割るという手順で必ず登場する。
伝送効率の具体例
100Mbpsの回線で伝送効率が80%なら実効速度は80Mbps。ここに40Mバイト(=320Mビット)のファイルを流すと、320÷80=4秒かかる。効率を掛け忘れると3.2秒と短く出てしまう。
伝送効率は試験でどう引っ掛けられる?
伝送効率を掛けるのを忘れる、または割ってしまう誤りが定番。また「バイト→ビット」の8倍換算と同時に問われるため、単位換算と効率の両方を順に処理する手順を固定しておく。
伝送効率と関連する用語
伝送効率が出た過去問
64kビット/秒の回線を用いて10の6乗バイトのファイルを送信するとき,伝送におよそ何秒掛かるか。ここで,回線の伝送効率は80%とする。
正解:156
要点:伝送時間はビット換算した量を実効速度で割って求める
送るデータ量は10の6乗バイト=8×10の6乗ビット。回線速度64kビット/秒に伝送効率80%を掛けると実効速度は51,200ビット/秒になる。8,000,000÷51,200=156.25秒なので、およそ156秒である。効率を掛け忘れると125秒になる点に注意したい。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するのに必要な伝送時間は何秒か。ここで,伝送路の伝送効率を50%とする。
正解:128
要点:伝送時間=データ量(ビット)÷(回線速度×伝送効率)
データ量をビットに直すと12M×8=96Mビットになる。伝送効率50%なので実効速度は1.5M×0.5=0.75Mビット/秒である。96÷0.75=128秒となる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)10Mバイトのデータを100,000ビット/秒の回線を使って転送するとき、転送時間は何秒か。ここで、回線の伝送効率を50%とし、1Mバイト=10の6乗バイトとす…
正解:1,600
要点:転送時間=データ量(ビット)÷(回線速度×伝送効率)
10Mバイトは10^7バイト、すなわち8×10^7ビットである。回線速度100,000ビット/秒に伝送効率50%を掛けた実効速度は50,000ビット/秒なので、8×10^7÷5×10^4=1,600秒となる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するのに必要な伝送時間は何秒か。ここで、伝送路の伝送効率を50%とする。
正解:128
要点:バイトをビットに直し、効率を掛けた実効速度で割る
データ量をビットに直すと12Mバイト×8=96Mビットである。伝送効率が50%なので実際に使える速度は1.5M×0.5=0.75Mビット/秒となる。したがって所要時間は96÷0.75=128秒である。バイトとビットの換算と、効率による実効速度の低下の両方を忘れないことが要点である。
出典:令和4年度 s 基本情報技術者試験 kamokuA 問26(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。