範囲の経済・規模の経済とは?
範囲の経済・規模の経済とは、規模の経済は生産量や取引量を増やすほど単位あたり費用が下がる効果、範囲の経済は複数の事業で経営資源を共用することで別々に運営するより費用が下がる効果。事業領域を広げる根拠や、全社共通基盤への投資を正当化する論理として問われる。
基本情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2016年度〜2018年度)。
はんいのけいざいきぼのけいざい
範囲の経済・規模の経済の意味
規模の経済は生産量や取引量を増やすほど単位あたり費用が下がる効果、範囲の経済は複数の事業で経営資源を共用することで別々に運営するより費用が下がる効果。事業領域を広げる根拠や、全社共通基盤への投資を正当化する論理として問われる。
範囲の経済・規模の経済の具体例
3事業がそれぞれ持っていた受注システムを共通基盤へ統合し、運用要員とライセンスを共用して年間費用を2割削減するのが範囲の経済。同じ基盤の取引量が倍増して1件あたりの処理単価が下がるのが規模の経済にあたる。
範囲の経済・規模の経済は試験でどう引っ掛けられる?
主語が生産量なら規模、事業や製品の種類なら範囲、と切り分ける。また規模を追いすぎると調整と管理が複雑になり単位費用がかえって上がる「規模の不経済」が生じる点も問われる。
範囲の経済・規模の経済と関連する用語
範囲の経済・規模の経済が出た過去問
EMS(Electronics Manufacturing Service)の説明として適切なものはどれか。
正解:他メーカから受注した電子機器などの受託生産を行う。
要点:EMSは他社ブランドの電子機器を受託生産する事業
EMSは、他社ブランドの電子機器を設計仕様に基づいて受託生産する事業形態である。複数の発注元から生産を請け負い、設備と生産量を集約することで規模の経済を働かせる。企画・設計に特化して製造設備をもたないファブレス企業とは、ちょうど対をなす存在といえる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問70(IPA)あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合、表に示すように6種類のケース(A~F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメ…
正解:スケールメリットはないが、シナジー効果はある。
要点:同時生産の費用が個別合計より安ければシナジー効果あり
ビールは20万本で1,500万円(1本75円)、40万本で3,300万円(同82.5円)と単位コストが上がり、清涼飲料水も同様なので規模の経済は働いていない。一方、両方を同時に生産するケースEは1,900万円で個別合計2,000万円より安く、ケースFも4,200万円と個別合計4,400万円を下回るため、シナジー効果はある。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問67(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。