クリティカルパスとは?
クリティカルパスとは、アローダイアグラム上で、開始から終了までの経路のうち、所要日数の合計が最も長い経路。この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了が遅れる。
ITパスポートの過去問では23回出題されています(2009年度〜2025年度)。
くりてぃかるぱす
クリティカルパスの意味
アローダイアグラム上で、開始から終了までの経路のうち、所要日数の合計が最も長い経路。この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了が遅れる。
クリティカルパスの具体例
いくつかある経路のうち、合計日数が20日で最長の経路がクリティカルパスであれば、その経路上の作業は余裕(フロート)がなく、遅延が即座に全体の遅延につながる。
クリティカルパスは試験でどう引っ掛けられる?
クリティカルパス以外の経路には「余裕日数(フロート)」があり、多少の遅れがあっても全体の完了には影響しない場合がある点を混同しないこと。
クリティカルパスと関連する用語
クリティカルパスが出た過去問
プロジェクトのスケジュールを短縮する方法について説明したものはどれか。
正解:順番に行うように計画した作業を並行して行うように変更する。
要点:期間短縮は順次作業を並行化しクリティカルパスを縮める
全体の期間を決めているのはクリティカルパス上の作業なので、そこを短縮しなければ全体は縮まない。順番に行う予定だった作業を一部重ねて並行実施すれば、経路上の所要期間そのものが短くなる。ただし手戻りの危険が増えるため、依存関係を見極めて適用する必要がある。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問51(IPA)図の作業について、全体の作業終了までの日数は24日間であった。作業Cの日数を3日短縮できたので、全体の作業終了までの日数が1日減った。作業Dの所要日数は何日か。
正解:8
要点:短縮効果は他経路の長さで頭打ち。最長経路の入替りに注目
経路はA→B→D→FとA→C→E→Fの2本。後者は5+10+4+5=24日で、全体が24日ということはこちらがクリティカルパスである。Cを3日短縮するとこの経路は21日になり、全体が23日になったということは、もう一方の経路A→B→D→F=5+5+D+5がちょうど23日になったことを意味する。よってDの所要日数は23-15=8日である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問37(IPA)図のアローダイアグラムで示される日程のプロジェクトが開始されてから5週が経過した。各工程の進捗率が表に示すとおりの場合、プロジェクト完了の遅延につながる工程はど…
正解:G
要点:遅延はクリティカルパス上の進捗遅れから生じる
各経路の所要期間を見ると、C→Gの経路が2+8=10週で最長のクリティカルパスになる。Cは完了しており、Gは5週時点で25%(8週のうち2週分)しか進んでいないため、残り6週かかり完了は11週目となる。他の工程は残りの作業を予定どおり進めれば10週以内に収まるので、遅延の原因はGである。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問46(IPA)〔ストラテジ〕Fさんは全体の作業時間を考える上で、表の各作業の順序と時間を検討した。このとき、クリティカルパス上の作業の順序を示しているものはどれか。ここで、矢…
正解:① → ② → ④ → ⑥ → ⑧
要点:クリティカルパスは各分岐の最長経路をたどる
①の後は②(2時間)と③(1時間)が並行するので、④の開始は長いほうの②の完了を待つ。④の後は⑤(2時間)・⑥(3時間)・⑦(1.5時間)が並行し、⑧の開始は最も長い⑥の完了を待つ。したがって余裕のない経路は①→②→④→⑥→⑧となる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問98(IPA)〔マネジメント〕Fさんは表の作業全体が最も早く終了する時間を求めた。その時間は何時間か。
正解:10.5
要点:全体所要時間はクリティカルパスの合計時間
余裕のない経路に沿って所要時間を足すと、①0.5+②2+④3+⑥3+⑧2=10.5時間になる。並行する作業は最も長いものだけを数える点に注意する。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問99(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。