バッファとバッファリングとは?
バッファとバッファリングとは、処理速度や処理単位の異なる装置の間に置く一時記憶領域と、それを使って速度差を吸収する手法。書込みはバッファに溜めてまとめて送り、読取りは先読みして溜めておくことで、遅い装置に足を引っ張られる時間を減らす。
ITパスポートの過去問では5回出題されています(2014年度〜2025年度)。
ばっふぁとばっふぁりんぐ
バッファとバッファリングの意味
処理速度や処理単位の異なる装置の間に置く一時記憶領域と、それを使って速度差を吸収する手法。書込みはバッファに溜めてまとめて送り、読取りは先読みして溜めておくことで、遅い装置に足を引っ張られる時間を減らす。
バッファとバッファリングの具体例
ファイルを1バイトずつ書く処理でも、実際にはバッファへ溜め、数キロバイト単位でまとめてディスクへ書き出す。動画再生でネットワークの速度が瞬間的に落ちても、先にバッファへ読み込んである分で再生が途切れずに続く。
バッファとバッファリングは試験でどう引っ掛けられる?
バッファに残ったまま電源が落ちるとデータは失われるため、確実に書きたい場面では明示的な書出し(フラッシュ)が要る。またキャッシュとの違いも問われる。キャッシュは再利用のための写し、バッファは速度差の吸収が目的。
バッファとバッファリングと関連する用語
バッファとバッファリングが出た過去問
情報セキュリティにおける脅威であるバッファオーバフローの説明として、適切なものはどれか。
正解:プログラムが用意している入力用のデータ領域を超えるサイズのデータを入力することで、想定外の動作をさせる。
要点:バッファオーバフローは領域超過の入力で異常動作を誘発
バッファオーバフローは、プログラムが確保した入力用の領域を超える長さのデータを送り込み、隣接する領域を上書きさせる攻撃である。これにより処理が異常な動作をしたり、攻撃者が仕込んだ命令が実行されたりする恐れがある。入力長の検査を行うことが基本的な対策となる。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)ストリーミングを利用した動画配信の特徴に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:動画のデータが全てダウンロードされるのを待たず、一部を読み込んだ段階で再生が始まる。
要点:ストリーミングは受信しながら再生する配信方式
ストリーミングは、データ全体のダウンロード完了を待たず、受信しながら順次再生していく方式である。長い動画でもすぐ視聴を始められ、生中継のように撮影しながらの配信も可能になる。ただし受信の遅れに備えて一定量を蓄える時間(バッファリング)が必要で、回線状況によっては画質の低下や再生の乱れが起こり得る。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問76(IPA)情報セキュリティを脅かすもののうち,ソフトウェアの脆弱性を修正するパッチを適用することが最も有効な対策となるものはどれか。
正解:バッファオーバフロー
要点:バッファオーバフローはプログラムの欠陥。修正パッチが有効
バッファオーバフローは、プログラムが確保した領域を超えるデータを書き込んでしまう実装上の不具合を突く攻撃で、原因はソフトウェアそのものの欠陥にある。したがって修正パッチの適用が最も直接的で有効な対策になる。総当たり攻撃はパスワード強度や試行回数制限、ソーシャルエンジニアリングは教育と運用ルール、ポートスキャンはファイアウォールなど、対策の性質が異なる。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問80(IPA)システム開発プロジェクトにおいて、テスト工程で使用するPCの納入が遅れることでテスト工程の終了が遅れるリスクがあり、対応策を決めた。リスク対応を回避、軽減、受容…
正解:テスト工程の終了が遅れても本番稼働に影響を与えないように、プロジェクトに予備の期間を設ける。
要点:受容はリスクを受け入れ予備を確保する対応
リスク対応のうち受容(保有)は、リスクの発生自体を止めるのではなく、起きたときの影響を織り込んで受け入れる対応である。あらかじめ予備の期間(バッファ)を確保しておく措置は、遅延が起きうることを前提に受け入れる対応なので受容に当たる。増員は影響を減らす軽減、業者との補償契約は転嫁、PCなしで進める方法の準備は原因そのものを避ける回避に分類される。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験 問54(IPA)情報セキュリティにおける脅威のうち、脆弱性を是正するセキュリティパッチをソフトウェアに適用することが最も有効な対策になるものはどれか。
正解:バッファオーバーフロー
要点:実装上の欠陥を突く攻撃にはパッチ適用が最も有効
バッファオーバーフローは、プログラムが用意した領域を超えるデータを送り込み、あふれた部分で不正なコードを実行させる攻撃です。原因はソフトウェア側の実装上の欠陥にあるため、修正プログラム(セキュリティパッチ)を適用して脆弱性そのものを取り除くことが最も有効な対策になります。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問70(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。