余裕時間(フロート・スラック)とは?
余裕時間(フロート・スラック)とは、ある作業が、プロジェクト全体の完了日に影響を与えずに遅らせることができる時間の余裕のこと。プロジェクト全体の終了日を遅らせずに済む範囲の余裕を「トータルフロート」、直後の後続作業の開始を遅らせずに済む範囲の余裕を「フリーフロート」と呼び分ける。クリティカルパス上の作業はこの余裕がゼロであり、少しでも遅れるとプロジェクト全体の納期に影響する。余裕時間を把握することで、どの作業を優先的に管理・監視すべきかが分かる。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では2回出題されています(2017年度〜2019年度)。
よゆうじかん(ふろーと・すらっく)
余裕時間(フロート・スラック)の意味
ある作業が、プロジェクト全体の完了日に影響を与えずに遅らせることができる時間の余裕のこと。プロジェクト全体の終了日を遅らせずに済む範囲の余裕を「トータルフロート」、直後の後続作業の開始を遅らせずに済む範囲の余裕を「フリーフロート」と呼び分ける。クリティカルパス上の作業はこの余裕がゼロであり、少しでも遅れるとプロジェクト全体の納期に影響する。余裕時間を把握することで、どの作業を優先的に管理・監視すべきかが分かる。
余裕時間(フロート・スラック)の具体例
あるテスト作業が3日で終わる予定だが、後続作業の開始を遅らせずに5日まで延ばせるとしたら、フリーフロートは2日ということになる。
余裕時間(フロート・スラック)は試験でどう引っ掛けられる?
トータルフロートとフリーフロートを混同しやすい。トータルフロートを使い切っても後続作業には影響が出ることがあるが、フリーフロートを使い切っても直後の作業には影響しない、という違いを押さえておく必要がある。
余裕時間(フロート・スラック)と関連する用語
余裕時間(フロート・スラック)が出た過去問
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
正解:作業Eの余裕日数は30日である。
要点:余裕日数=最遅開始日−最早開始日、0ならクリティカルパス
まず前進計算で各結合点の最早日を求める。ノード1はAの5日とB(10日)+ダミーの合流待ちで10日目、ノード3は10+C20=30日目、E・Fの合流点(ノード5)は10+10=20日目、ノード4は30+G20=50日目、全体はH10を加えて60日である。クリティカルパスはB→ダミー→C→G→Hで、後進計算するとノード4の最遅日も50日目、ダミーで結ばれるノード5の最遅日も50日目になる。作業Eは最早開始10日目に対し、最遅開始は50−10=40日目なので、余裕日数は40−10=30日となる。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問18(IPA)図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間=最遅終了時刻-最早終了時刻で求める
Bの10日がダミー作業を通じてAの終点に合流するため、C・D・Eの最早開始は10日経過後となる。最長経路はB(10)→C(20)→G(20)→H(10)=60日で、これがクリティカルパスである。作業Eは最早開始10日・所要10日で最早終了20日だが、最遅終了は最終合流点の50日なので、総余裕時間は50-20=30日となる。
出典:令和1年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。