差分バックアップ・増分バックアップとは?
差分バックアップ・増分バックアップとは、完全(フル)バックアップ以降の変更分だけを退避する方式。差分は直前の完全バックアップからの変更分すべてを毎回取り、増分は前回のバックアップ(種別を問わない)からの変更分だけを取る。取得時間と復旧手順の複雑さがそれぞれ逆になる。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では4回出題されています(2016年度〜2023年度)。
さぶんばっくあっぷぞうぶんばっくあっぷ
差分バックアップ・増分バックアップの意味
完全(フル)バックアップ以降の変更分だけを退避する方式。差分は直前の完全バックアップからの変更分すべてを毎回取り、増分は前回のバックアップ(種別を問わない)からの変更分だけを取る。取得時間と復旧手順の複雑さがそれぞれ逆になる。
差分バックアップ・増分バックアップの具体例
日曜に完全、平日に増分を取る運用では、金曜の障害復旧に完全1本と月〜金の増分5本を順に適用する。差分方式なら完全1本と金曜の差分1本で済むが、週後半ほど差分の容量と取得時間が膨らんでいく。
差分バックアップ・増分バックアップは試験でどう引っ掛けられる?
増分は取得が速く、差分は復旧が速い、という関係を逆に覚えやすい。また増分は途中の1本でも欠けると以降を適用できないため、媒体障害に対する冗長性の考え方が差分とは異なる。
差分バックアップ・増分バックアップと関連する用語
差分バックアップ・増分バックアップが出た過去問
次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1)…
正解:14
要点:復元に必要な月数×(フル1本+差分1本)で本数が決まる
任意の日の状態に戻すには、その月のフルバックアップ1本と差分用1本の組が必要になる。6か月前の同一日まで遡れる必要があるため、当月を含めて7か月分を保持することになり、フル7本+差分7本の計14本が最少となる。
出典:平成28年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問21(IPA)次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1)…
正解:14
要点:「6か月前まで復元」は当月を含む7か月分の保持が必要
6か月前の同一日まで復元できるようにするには、6か月前の月から当月までの7か月分のバックアップを保持する必要がある。各月についてフルバックアップ用に1本、差分バックアップ用に1本の計2本が要るので、7×2=14本となる。「6か月前」は差分の6ではなく境界を含めた7か月分になる点が要点である。
出典:令和1年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問21(IPA)次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1)…
正解:14
要点:当月+6か月分をフルと差分の2本ずつで計14本
ある日の状態に復元するには、その月のフルバックアップと、その月の差分バックアップ用テープの両方が必要になる。復元可能にしておく期間は当月と直前6か月分、つまり7か月分にわたるので、フル用に7本、差分用に7本で合計14本が最少となる。フルと差分を別テープにする条件から、月ごとに2本ずつ確保する形になる。
出典:令和3年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問21(IPA)フルバックアップ方式と差分バックアップ方式とを用いた運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フルバックアップのデータで復元した後に、差分バックアップのデータを反映させて復旧する。
要点:復旧はフルバックアップ復元後に差分を反映する
差分バックアップは、直前のフルバックアップ以降に変更された部分だけを保存する方式である。復旧するときはまずフルバックアップのデータで復元し、そこへ差分バックアップのデータを反映させる手順になる。バックアップに要する時間は短くなるが、復旧手順は2段階になる。
出典:令和5年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問21(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。