サイドチャネル攻撃とは?
サイドチャネル攻撃とは、暗号アルゴリズムそのものではなく、その実装が外部に漏らす物理的な情報(消費電力、処理時間、電磁波、音、キャッシュの挙動)を観測して、秘密鍵や内部状態を推定する攻撃。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では12回出題されています(2016年度〜2025年度)。
さいどちゃねるこうげき
サイドチャネル攻撃の意味
暗号アルゴリズムそのものではなく、その実装が外部に漏らす物理的な情報(消費電力、処理時間、電磁波、音、キャッシュの挙動)を観測して、秘密鍵や内部状態を推定する攻撃。
サイドチャネル攻撃の具体例
電力解析(SPA/DPA)、タイミング攻撃、故障利用攻撃(意図的にノイズを与えて誤動作させる)、テンペスト攻撃(漏えい電磁波から画面情報を復元する)。
サイドチャネル攻撃は試験でどう引っ掛けられる?
対策は処理時間や消費電力を秘密情報に依存させない実装(定数時間実装、ブラインディング、ノイズ付加)と物理的な遮蔽。鍵長を延ばしても防げない。
サイドチャネル攻撃と関連する用語
サイドチャネル攻撃が出た過去問
サイドチャネル攻撃の手法であるタイミング攻撃の対策として,最も適切なものはどれか。
正解:演算アルゴリズムに対策を施して,機密情報の違いによって演算の処理時間に差異が出ないようにする。
要点:処理時間を秘密情報に依存させないのが対策
タイミング攻撃は、暗号処理にかかる時間が鍵の値によって変化することを利用し、処理時間の統計から秘密情報を推定する攻撃です。したがって対策は、秘密情報の値にかかわらず処理時間が一定になるようアルゴリズムや実装を工夫することです。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問10(IPA)暗号化装置において暗号化処理時に消費電力を測定するなどして,当該装置内部の秘密情報を推定する攻撃はどれか。
正解:サイドチャネル攻撃
要点:サイドチャネル攻撃は消費電力等の物理情報から鍵を推定
サイドチャネル攻撃は、暗号アルゴリズムそのものではなく、実装が動作するときに外部へ漏れる物理的な情報を手掛かりに鍵を推定する攻撃である。消費電力を測る電力解析、処理時間を測るタイミング攻撃、電磁波や動作音を利用するものなどがある。対策としては処理時間や消費電力を入力値に依存させない実装が求められる。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問8(IPA)サイドチャネル攻撃の説明はどれか。
正解:暗号アルゴリズムを実装した攻撃対象の物理デバイスから得られる物理量(処理時間や消費電流など)やエラーメッセージから,攻撃対象の機密情報を得る。
要点:実装から漏れる物理量で秘密情報を推定する攻撃
サイドチャネル攻撃は、暗号アルゴリズム自体の数学的な弱さではなく、実装された機器から漏れる副次的な情報を手掛かりに秘密情報を推定する攻撃です。処理時間、消費電力、電磁波、エラー応答の違いなどが利用されます。
出典:平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問3(IPA)テンペスト攻撃を説明したものはどれか。
正解:処理中に機器から放射される電磁波を観測して解析する。
要点:テンペスト攻撃は漏えい電磁波から情報を復元する
テンペスト攻撃は、ディスプレイやケーブルなど機器から意図せず放射される電磁波を離れた場所で受信し、そこから表示内容や処理データを復元する手法である。機器に触れず痕跡も残らないため検知が難しく、対策は電磁シールドや遮蔽された部屋の利用、放射を抑えた機器の採用となる。サイドチャネル攻撃の一種として位置付けられる。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問13(IPA)暗号機能を実装したIoT機器において脅威となるサイドチャネル攻撃に該当するものはどれか。
正解:機器が発する電磁波を測定することによって秘密情報の取得を試みる。
要点:サイドチャネル攻撃は消費電力や電磁波など物理的漏れを利用する
サイドチャネル攻撃は、暗号アルゴリズムの数学的な弱点ではなく、実装された機器が動作中に外部へ漏らす物理的な副次情報を手掛かりに鍵を推定する攻撃である。消費電力、処理時間、電磁波、動作音などが典型的な観測対象で、IoT機器のように攻撃者が実機を手元に置ける環境では特に脅威となる。対策は、処理時間や消費電力を秘密情報に依存させない実装やノイズの付加などである。
出典:令和1年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問2(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。