多層防御とは?
多層防御とは、単一の対策に依存せず、境界・ネットワーク・ホスト・アプリケーション・データの各層に独立した防御を重ね、どれかが破られても次の層で食い止める設計思想。各層の弱点が互いに異なることが前提で、同種の対策を並べても効果は積み上がらない。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では2回出題されています(2019年度〜2021年度)。
たそうぼうぎょ
多層防御の意味
単一の対策に依存せず、境界・ネットワーク・ホスト・アプリケーション・データの各層に独立した防御を重ね、どれかが破られても次の層で食い止める設計思想。各層の弱点が互いに異なることが前提で、同種の対策を並べても効果は積み上がらない。
多層防御の具体例
メールの入口でフィルタし、端末で実行制御し、内部で通信を分割し、データは暗号化し、外向き通信を検査する。攻撃者から見ると各段階で作業が増え、その間に検知の機会が生まれる。時間を稼ぐこと自体が防御の目的になる。
多層防御は試験でどう引っ掛けられる?
多重防御(同じ対策の冗長化)とは目的が異なる。同一ベンダの検知エンジンを2段重ねても共通の見逃しは減らず、独立性が確保されなければ層の数だけコストが増える。層ごとに検知・防御・復旧の役割を分けて配置するのが要点。
多層防御と関連する用語
多層防御が出た過去問
SQLインジェクション対策について、Webアプリケーションプログラムの実装における対策と、Webアプリケーションプログラムの実装以外の対策として、ともに適切なも…
正解:プレースホルダを利用する。
要点:SQLインジェクションはプレースホルダ+DB権限最小化で防ぐ
SQLインジェクションはアプリケーションがSQL文を文字列連結で組み立てることに起因するため、実装面の対策はプレースホルダ(バインド機構)を使い、値をSQL文の構造から切り離すことが最も確実である。実装以外の対策としては、アプリケーションが使うデータベースアカウントの権限を必要最小限に絞り、万一侵入されたときの被害範囲を限定する多層防御が有効である。
出典:令和1年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問17(IPA)サイバーキルチェーンに関する説明として、適切なものはどれか。
正解:攻撃者の視点から、攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
要点:サイバーキルチェーンは攻撃を段階に分け対処点を見つける
サイバーキルチェーンは、標的型攻撃の一連の流れを攻撃者側の視点で段階に分けて整理したモデルである。偵察、武器化、配送、攻撃、インストール、遠隔操作、目的の実行といった段階に分解することで、どの段階でどんな検知・遮断が可能かを整理でき、いずれかの環を断てば攻撃全体を止められるという考え方につながる。多層防御の設計指針として使われる。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問5(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。