IPsecとは?
IPsecとは、IP層で認証・完全性・機密性を提供するプロトコル群。認証と完全性のみのAH、暗号化も行うESP、鍵交換とSAの確立を担うIKEからなる。動作モードは、ペイロードだけを保護するトランスポートモードと、元のIPパケット全体を暗号化して新しいIPヘッダで包むトンネルモードがある。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2024年度)。
あいぴーせっく
IPsecの意味
IP層で認証・完全性・機密性を提供するプロトコル群。認証と完全性のみのAH、暗号化も行うESP、鍵交換とSAの確立を担うIKEからなる。動作モードは、ペイロードだけを保護するトランスポートモードと、元のIPパケット全体を暗号化して新しいIPヘッダで包むトンネルモードがある。
IPsecの具体例
拠点間VPNでは、内部の宛先を隠せるトンネルモードのESPを用いるのが一般的。
IPsecは試験でどう引っ掛けられる?
AHは暗号化を行わない(完全性と認証のみ)。またNAT環境ではAHが通らないためNATトラバーサル(UDPカプセル化)を使う。
IPsecと関連する用語
IPsecが出た過去問
IPsecに関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:トンネルモードを使用すると,暗号化通信の区間において,エンドツーエンドの通信で用いる元のIPのヘッダを含めて暗号化できる。
要点:トンネルモードは元IPヘッダごと暗号化して包む
IPsecのトンネルモードは、元のIPヘッダを含むIPパケット全体を暗号化し、新たなIPヘッダを付け直して転送します。そのため通信区間では本来の送信元・宛先アドレスも秘匿され、拠点間VPNに適します。一方トランスポートモードはペイロードだけを保護します。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問15(IPA)PCからサーバに対し,IPv6を利用した通信を行う場合,ネットワーク層で暗号化を行うときに利用するものはどれか。
正解:IPsec
要点:ネットワーク層で暗号化するプロトコルはIPsec
IPsecは、IPパケット自体を暗号化・認証するネットワーク層のプロトコル群で、AHが完全性と認証を、ESPが暗号化を担い、IKEで鍵交換を行う。上位のアプリケーションを変更せずに通信を保護できる点が特徴で、IPv6では当初から標準的な仕組みとして位置付けられている。VPNの構築にも広く使われる。
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問13(IPA)ネットワーク層のパケットを対象としてIPパケットでカプセル化し,トンネリングを行えるプロトコルはどれか。
正解:IPsec
要点:IPsecトンネルモードはIPパケットをIPでカプセル化する
IPsecのトンネルモードは、元のIPパケット全体を暗号化・認証した上で新しいIPヘッダーを付けて送出する。つまりネットワーク層のパケットをIPパケットでカプセル化してトンネリングする方式であり、拠点間VPNの標準的な手段となっている。
出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問18(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。