IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)とは?
IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)とは、内部統制のうちITに関わる部分。IT全般統制は開発・変更管理、運用管理、アクセス管理など、業務処理統制が有効に働くための土台を支える統制。IT業務処理統制は入力チェック、マスタ照合、例外処理など個々の処理の正確性・網羅性を担保する統制を指す。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では3回出題されています(2022年度〜2024年度)。
あいてぃーとうせい
IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)の意味
内部統制のうちITに関わる部分。IT全般統制は開発・変更管理、運用管理、アクセス管理など、業務処理統制が有効に働くための土台を支える統制。IT業務処理統制は入力チェック、マスタ照合、例外処理など個々の処理の正確性・網羅性を担保する統制を指す。
IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)の具体例
入力金額の桁数チェックや取引先マスタとの突合は業務処理統制。そのプログラムが無断で書き換えられないよう、本番移送を申請・承認・実施者分離のもとで行うのが全般統制にあたる。前者の有効性は後者が成立していて初めて意味を持つ。
IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)は試験でどう引っ掛けられる?
「業務処理統制が正しく動いていれば全般統制の検証は省略できる」は誤りで、依存の向きが逆。またアクセス権の付与手続きは全般統制、承認者コードによる限度額チェックは業務処理統制、という分類が入れ替えて出題されやすい。
IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)と関連する用語
IT統制(IT全般統制・IT業務処理統制)が出た過去問
金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和元年)”におけるアクセス管理に関して、内部統制のうちのITに係る業務処理統制に該当するものはど…
正解:組織内のアプリケーションシステムに、業務内容に応じた権限を付与した利用者IDとパスワードによって認証する機能を設ける。
要点:個別アプリに組み込む権限制御はIT業務処理統制
IT統制は、システム全体の管理体制を支えるIT全般統制と、個々の業務処理の正確性・網羅性を確保するIT業務処理統制に分けられる。個別のアプリケーションに、業務内容に応じた権限を与えた利用者IDとパスワードで認証させる機能を組み込むことは、その業務処理そのものに埋め込まれた統制なのでIT業務処理統制に当たる。規程の整備や教育といった組織横断の取組はIT全般統制の側である。
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問25(IPA)アクセス管理に関する内部統制のうち,金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”におけるITに係る業務処理統制に該当するものはどれ…
正解:組織内のアプリケーションシステムに,利用者IDとパスワードによって利用者を認証する機能を設ける。
要点:業務処理統制はアプリに組み込まれた個別業務の統制
ITに係る業務処理統制は、個々の業務を処理するアプリケーションシステムに組み込まれ、その処理が正確かつ網羅的に行われることを確保する統制である。アプリケーションに利用者IDとパスワードによる認証機能を実装することは、そのシステムでの処理を正当な利用者に限る仕組みであり、業務処理統制に該当する。規程の整備や教育といった全社的・基盤的な取組みはIT全般統制などに区分される。
出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問25(IPA)金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”における、ITに係る全般統制に該当するものとして、最も適切なものはどれか。
正解:システムの開発、保守に係る管理
要点:開発保守や運用の管理はIT全般統制、個別処理は業務処理統制
IT全般統制は、個々の業務処理統制が有効に機能する環境を支える統制で、システムの開発・保守の管理、運用・管理、内外からのアクセス管理、外部委託の管理などが該当する。これに対し、入力データの正確性の確保やマスタの維持管理、例外処理の修正と再処理は、個別の業務処理に組み込まれたIT業務処理統制である。どちらに属するかは、対象が個々の処理か、それを支える基盤かで判断する。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問25(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。