標的型攻撃とは?
標的型攻撃とは、特定の組織や個人を狙い、事前に周到な調査を行った上で仕掛けられる攻撃の総称。不特定多数を狙う攻撃と異なり、成功率を高めるために手口が個別に工夫される。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では5回出題されています(2018年度〜2024年度)。
ひょうてきがたこうげき
標的型攻撃の意味
特定の組織や個人を狙い、事前に周到な調査を行った上で仕掛けられる攻撃の総称。不特定多数を狙う攻撃と異なり、成功率を高めるために手口が個別に工夫される。
標的型攻撃の具体例
取引先の名前や実際の業務内容を盛り込んだ偽の依頼メールを送りつけ、担当者に不正な添付ファイルを開かせようとする攻撃が該当する。
標的型攻撃は試験でどう引っ掛けられる?
不特定多数にばらまく従来型の攻撃メールに比べて内容が精巧で見破りにくく、「知っている相手からの自然な依頼」を装う点が要注意。
標的型攻撃と関連する用語
標的型攻撃が出た過去問
APTの説明はどれか。
正解:攻撃者が特定の目的をもち,標的となる組織の防御策に応じて複数の攻撃方法を組み合わせ,気付かれないよう執拗に攻撃を繰り返すこと
要点:APTは特定組織を長期間執拗に狙う隠密な標的型攻撃
APT(Advanced Persistent Threat)は、明確な目的をもつ攻撃者が特定の組織を狙い、標的の防御状況に合わせて手口を変えながら、長期間気付かれないように侵入と活動を続ける攻撃を指す。不特定多数へのばらまき型と対照的で、標的型攻撃の中でも特に執拗さと隠密性が特徴である。侵入前提で、内部での不審な挙動を検知する対策が重要になる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問21(IPA)サイバーレスキュー隊(J-CRAT)に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:標的型サイバー攻撃の被害低減と攻撃連鎖の遮断を支援する活動を担う。
要点:J-CRATは標的型攻撃の被害低減と連鎖遮断を支援する
サイバーレスキュー隊(J-CRAT)はIPAが運営する活動で、標的型サイバー攻撃の相談を受け付け、被害の拡大防止と、攻撃が別の組織へ連鎖していく流れの遮断を支援する。相談内容を分析し、必要に応じて現地でのレスキュー支援も行う点が特徴である。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問1(IPA)参加組織及びそのグループ企業において検知されたサイバー攻撃などの情報を、IPAが情報ハブになって集約し、参加組織間で共有する取組はどれか。
正解:J-CSIP
要点:J-CSIPはIPAを情報ハブとする組織間の攻撃情報共有の枠組み
J-CSIP(サイバー情報共有イニシアティブ)は、IPAが情報ハブとなって参加組織で検知された標的型攻撃などの情報を集約し、匿名化したうえで参加組織間に還元する取組である。単独の組織では見えにくい攻撃の傾向を業界横断で共有し、早期の検知と対策につなげることを目的とする。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問2(IPA)A社は、SaaS形式の給与計算サービス(以下、Aサービスという)を法人向けに提供する、従業員100名のIT会社である。A社は、自社でもAサービスを利用している。…
正解:従業員を攻撃者が用意したWebサイトに誘導し、従業員の個人情報を不正に取得する標的型攻撃メール
要点:偽サイトへ誘導し認証情報を入力させる攻撃の訓練
訓練メールは、アカウントがロックされたと偽って偽サイトへ誘導し、氏名・所属・利用者ID・パスワードを入力させる流れになっている。これは、正規サービスを装った偽サイトで従業員自身に個人情報や認証情報を入力させて詐取する標的型攻撃を想定したものである。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問55(IPA)サイバーキルチェーンに関する説明として,適切なものはどれか。
正解:攻撃者の視点から,攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
要点:サイバーキルチェーンは攻撃の手口を段階に分けたモデル
サイバーキルチェーンは、標的型攻撃の流れを攻撃者の視点で偵察・武器化・配送・攻撃・インストール・遠隔操作・目的の実行といった段階に分けて表したモデルです。どの段階で断ち切れば被害を防げるかを検討する材料になり、多層的な防御の設計に役立ちます。
出典:令和6年度 (公開問題) 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。