インシデント対応とCSIRTとは?
インシデント対応とCSIRTとは、セキュリティインシデント(情報漏えいや不正アクセスなどの事故)が発生した際に、被害の把握・拡大防止・原因究明・復旧・再発防止までを体系的に進める活動。CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、こうしたインシデント対応を専門に担う組織内のチーム。
応用情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2021年度〜2025年度)。
いんしでんとたいおうとしーさーと
インシデント対応とCSIRTの意味
セキュリティインシデント(情報漏えいや不正アクセスなどの事故)が発生した際に、被害の把握・拡大防止・原因究明・復旧・再発防止までを体系的に進める活動。CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、こうしたインシデント対応を専門に担う組織内のチーム。
インシデント対応とCSIRTの具体例
マルウェア感染が発覚した際、CSIRTが感染端末をネットワークから隔離し、被害範囲を調査し、関係者への報告・公表の要否を判断するといった一連の対応を主導する。
インシデント対応とCSIRTは試験でどう引っ掛けられる?
CSIRTは事故発生後の対応を担う組織で、平常時から製品の脆弱性情報を扱うPSIRTや、監視を専門に24時間体制で行うSOC(セキュリティオペレーションセンター)とは役割が違う。SOCが「見つける」側、CSIRTが「対処する」側と整理できる。またインシデントとは事故そのもののほか、事故につながりうる事象も含み、実害が出ていなければインシデントではない、というわけではない。
インシデント対応とCSIRTと関連する用語
インシデント対応とCSIRTが出た過去問
JPCERTコーディネーションセンターの説明はどれか。
正解:特定の政府機関や企業から独立した組織であり、国内のコンピュータセキュリティインシデントに関する報告の受付、対応の支援、発生状況の把握、手口の分析、再発防止策の検討や助言を行っている。
要点:JPCERT/CCは中立の立場でインシデント対応を調整する組織
JPCERT/CCは特定の政府機関や企業から独立した中立の民間組織で、国内で発生したコンピュータセキュリティインシデントの報告を受け付け、対応の調整や支援、手口の分析、再発防止策の助言などを行う。海外のCSIRTとの連絡窓口も担う。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問42(IPA)組織的なインシデント対応体制の構築を支援する目的でJPCERTコーディネーションセンターが作成したものはどれか。
正解:CSIRTマテリアル
要点:CSIRTマテリアルはJPCERT/CCのCSIRT構築支援資料
CSIRTマテリアルは、JPCERTコーディネーションセンターが公開している、組織内CSIRTの構築・運用を支援する資料群です。構想・構築・運用の各フェーズごとに、体制づくりや手順の整備に必要な考え方と文書のひな型がまとめられています。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問39(IPA)JPCERTコーディネーションセンター“CSIRTガイド(2021年11月30日)”では、CSIRTを機能とサービス対象によって六つに分類しており、その一つにコ…
正解:機能:インシデント対応の中で、CSIRT間の情報連携、調整を行う。/サービス対象:他のCSIRT
要点:コーディネーションセンターはCSIRT間の調整役を担う
コーディネーションセンターは、複数のCSIRTの間に立ってインシデント対応の情報連携や調整を行うCSIRTであり、サービス対象は他のCSIRTである。組織をまたぐインシデントで窓口となり、関係するCSIRTへ情報を橋渡しする役割を担う。国や地域を対象に分析・注意喚起を行う分析センターや、製品利用者を対象とするベンダチームとは区別される。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問39(IPA)自社製品の脆弱性に起因するリスクに対応するための社内機能として、最も適切なものはどれか。
正解:PSIRT
要点:自社製品の脆弱性対応を担う社内機能はPSIRT
PSIRT(Product Security Incident Response Team)は、自社が開発・提供する製品やサービスに潜む脆弱性を受け付け、影響を評価し、修正版の提供や公表を調整する組織機能である。社内の情報システムを守るCSIRTと目的が異なり、守る対象が「自社製品を使う顧客」である点が特徴である。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問39(IPA)ある組織ではCSIRTとPSIRTが設置されている。セキュリティインシデントのうち、PSIRTが対応するものはどれか。
正解:組織が顧客に販売した製品とその利用において発生したセキュリティインシデント
要点:PSIRTは自社製品の脆弱性、CSIRTは自組織システムの事案に対応する
CSIRTは自組織の情報システムで発生したインシデントに対応する体制であるのに対し、PSIRT(Product Security Incident Response Team)は自社が世に出した製品やサービスの脆弱性・セキュリティ問題に対応する体制である。顧客が使用中の自社製品に関する事案はPSIRTの担当となる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問40(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。