カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)とは?
カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)とは、ホワイトボックステストでテストがプログラムをどれだけ実行したかを示す網羅率。命令網羅は全命令を1回以上、判定条件網羅(分岐網羅)は各判定の真偽双方を、条件網羅は各条件式の真偽を通す。強さと必要ケース数がトレードオフになる。
応用情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2021年度〜2022年度)。
かばれっじ
カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)の意味
ホワイトボックステストでテストがプログラムをどれだけ実行したかを示す網羅率。命令網羅は全命令を1回以上、判定条件網羅(分岐網羅)は各判定の真偽双方を、条件網羅は各条件式の真偽を通す。強さと必要ケース数がトレードオフになる。
カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)の具体例
安全性に関わる制御部分は判定条件網羅100%を完了基準に据え、画面表示のような影響の小さい部分は命令網羅で妥協する。基準を一律に決めず、モジュールの重要度で段階を分けて工数を配分するのが現実的な設計判断になる。
カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)は試験でどう引っ掛けられる?
命令網羅100%でも分岐の偽側を通っていない場合がある。また条件網羅は判定条件網羅を必ずしも包含しない。カバレッジが高くても仕様の抜け(書かれていない機能)は検出できず、ブラックボックス側の技法が別に要る。
カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)と関連する用語
カバレッジ(命令網羅・判定条件網羅)が出た過去問
あるプログラムについて、流れ図で示される部分に関するテストを、命令網羅で実施する場合、最小のテストケース数は幾つか。ここで、各判定条件は流れ図に示された部分の先…
正解:3
要点:命令網羅の最小テスト数は各段の最大分岐数で決まる
命令網羅は、すべての命令(処理)を少なくとも1回実行すればよい基準である。この流れ図は分岐先が3つ、2つ、3つの段が直列に並ぶので、1回のテストで各段から1つずつ処理を通せる。したがって最も多い分岐数である3回のテストで全処理を網羅できる。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)流れ図で示したモジュールを表の二つのテストケースを用いてテストしたとき、テストカバレージ指標であるC0(命令網羅)とC1(分岐網羅)とによる網羅率の適切な組みは…
正解:C0=100%, C1=80%
要点:C0は命令、C1は分岐の網羅率で、C0が満たされてもC1は残る
テストケース1(全て0)は命令1・2・4を、テストケース2(全て1)は命令3・5を通るので、5つの命令は全て実行され、C0は100%です。一方、分岐は5つの判定で計10通りありますが、内側の2つの判定(W・XおよびY・Zがともに0でない場合の判定)は偽側の経路が一度も通らないため、8/10で80%となります。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)次の流れ図において、判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケースの組みはどれか。
正解:(1) A=1, B=0 (2) A=1, B=1
要点:判定条件網羅は各判定の真と偽を1回ずつ通せばよい
判定条件網羅は、各判定について真と偽の両方の結果を少なくとも1回ずつ通せばよい。A=1,B=0では最初の判定が真となり、その結果C=1になるので2つ目の判定も真を通る。A=1,B=1では最初の判定が偽となりC=2になるため、2つ目の判定も偽を通る。この2件で両判定の真偽が網羅でき、これが最少である。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。