クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)とは?
クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)とは、開発するPCと、プログラムを動かす組込み機器のCPUが異なる場合に、開発機上で目的機器向けの実行コードを生成する仕組み。生成にはクロスコンパイラを使い、実機の内部状態を観測して停止・追跡するためにICEやJTAGによるデバッガを併用する。
応用情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2018年度〜2023年度)。
くろすかいはつかんきょう
クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)の意味
開発するPCと、プログラムを動かす組込み機器のCPUが異なる場合に、開発機上で目的機器向けの実行コードを生成する仕組み。生成にはクロスコンパイラを使い、実機の内部状態を観測して停止・追跡するためにICEやJTAGによるデバッガを併用する。
クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)の具体例
PC上でARM向けのバイナリを生成し、JTAG経由でボードへ書き込んでブレークポイントを設定する。実機に画面もキーボードも無いため、シミュレータで論理を検証し、タイミング依存の不具合だけ実機で追い込むという役割分担を取る。
クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)は試験でどう引っ掛けられる?
クロスコンパイラは「別言語へ変換する」ものではなく、別アーキテクチャ向けに翻訳するものである。またシミュレータでは実機の割込みタイミングや周辺回路の遅延を再現しきれないため、実機確認を省略できない。
クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)と関連する用語
クロス開発環境(クロスコンパイラ・ICE)が出た過去問
組込みシステムの“クロス開発”の説明として、適切なものはどれか。
正解:ソフトウェアを実行する機器とはCPUのアーキテクチャが異なる機器で開発を行うこと
要点:クロス開発は実行環境と異なるCPUの機器で開発する
クロス開発とは、開発に使う機器と、そのソフトウェアを実際に動かす機器のCPUアーキテクチャが異なる開発形態である。組込みシステムでは対象機器の資源が乏しく開発環境を載せられないため、PC上のクロスコンパイラで実行コードを生成し、対象機器へ転送して動かす。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47(IPA)あるコンピュータ上で、当該コンピュータとは異なる命令形式のコンピュータで実行できる目的プログラムを生成する言語処理プログラムはどれか。
正解:クロスコンパイラ
要点:クロスコンパイラは別アーキテクチャ向けコードを生成
クロスコンパイラは、コンパイラが動作するコンピュータとは異なる命令形式(アーキテクチャ)向けの目的プログラムを生成する言語処理プログラムである。開発資源の乏しい組込み機器向けのプログラムを、PCなど能力の高い環境で開発する場合に用いられる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問18(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。