システム監査報告書とは?
システム監査報告書とは、監査の結果と監査人の意見をまとめ、監査依頼者(通常は経営陣)へ提出する文書。監査の目的・範囲・実施時期、指摘事項、改善に向けた助言などを記載する。提出先が被監査部門ではない点がよく問われる。
応用情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2025年度)。
しすてむかんさほうこくしょ
システム監査報告書の意味
監査の結果と監査人の意見をまとめ、監査依頼者(通常は経営陣)へ提出する文書。監査の目的・範囲・実施時期、指摘事項、改善に向けた助言などを記載する。提出先が被監査部門ではない点がよく問われる。
システム監査報告書の具体例
内部監査室が「退職者アカウントの停止が平均5営業日遅れている」という事実と影響、改善の提案を書いて社長へ提出する。社長の指示を受けて情報システム部が改善に着手する、という流れになる。
システム監査報告書は試験でどう引っ掛けられる?
監査人が改善を直接命令したり、自ら改善作業を行ったりするのは誤り。実施責任は被監査部門にあり、監査人は報告と助言までにとどめる。踏み込むと独立性を失う。
システム監査報告書と関連する用語
システム監査報告書が出た過去問
システム監査報告書に記載された改善勧告への取組みに対する監査人のフォローアップとして、適切なものはどれか。
正解:改善勧告に対する被監査部門の改善実施状況を確認する。
要点:フォローアップは改善状況の確認にとどめ独立性を保つ
フォローアップは、改善勧告に対して被監査部門がどこまで対応したかを確認し、必要に応じて助言する活動です。改善そのものを実施したり、実施計画を策定したり、プロジェクトを管理したりすると、監査人が自ら手掛けた対象を評価することになり、監査の独立性・客観性が損なわれます。あくまで確認にとどめる点が重要です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)システム利用者に対して付与されるアクセス権の管理状況の監査で判明した状況のうち、監査人がシステム監査報告書で報告すべき指摘事項はどれか。
正解:退職・異動したシステム利用者に付与されていたアクセス権の削除・変更は、定期人事異動がある年度初めに全てまとめて行われていた。
要点:退職・異動時のアクセス権は都度速やかに削除する
退職者や異動者のアクセス権が年度初めまでそのまま残るということは、権限のない者がシステムを利用できる期間が生じることを意味する。これは不正アクセスや情報漏えいにつながる重大な問題であり、監査報告書で指摘すべき事項に当たる。アクセス権の削除・変更は事由の発生の都度、速やかに行う必要がある。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)システム監査報告書の改善提案に対し、システム監査人が行うフォローアップとして、適切なものはどれか。
正解:改善提案に対する監査対象部門の改善状況をモニタリングする。
要点:フォローアップは監査人が改善状況をモニタリングすること
フォローアップは、監査報告書で示した改善提案が実際に実行されているかを監査人が確認する活動である。改善の実施責任は監査対象部門にあり、監査人はその状況を継続的にモニタリングして必要なら助言するにとどまる。自ら指示や管理、計画策定を行うと独立性を損なう。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。