スループット/レイテンシとは?
スループット/レイテンシとは、スループットは単位時間当たりに実際に転送できたデータ量、レイテンシは送信から到着までにかかる遅延時間。回線速度(帯域)は理論上限であり、プロトコルのオーバヘッドや再送、輻輳によって実効スループットはそれを下回る。
応用情報技術者試験の過去問では10回出題されています(2017年度〜2025年度)。
するーぷっと/れいてんし
スループット/レイテンシの意味
スループットは単位時間当たりに実際に転送できたデータ量、レイテンシは送信から到着までにかかる遅延時間。回線速度(帯域)は理論上限であり、プロトコルのオーバヘッドや再送、輻輳によって実効スループットはそれを下回る。
スループット/レイテンシの具体例
遅延の大きい経路ではウィンドウサイズが不足してスループットが伸びない(帯域遅延積の問題)。
スループット/レイテンシは試験でどう引っ掛けられる?
回線速度(帯域)とスループットを同じものとして扱わない。帯域は理論上限で、ヘッダのオーバヘッドや再送・輻輳を差し引いた実測値がスループット。またこの2つは独立ではなく、レイテンシ(RTT)が大きいとウィンドウを送りきれずスループットが頭打ちになる——「回線を太くしても速くならない」の正体はここ。
スループット/レイテンシと関連する用語
スループット/レイテンシが出た過去問
CSMA/CD方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
要点:CSMA/CDは衝突が増えるほどスループットが下がる
CSMA/CDでは、送信前に伝送路の使用状況を確認し、送信中も衝突を監視する。衝突を検出すると各ステーションはランダムな時間待って再送するため、トラフィックが増えて衝突が頻発すると再送と待ち時間が増え、実効的なスループットが低下する。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問33(IPA)1件のデータを処理する際に、読取りには40ミリ秒、CPU処理には30ミリ秒、書込みには50ミリ秒掛かるプログラムがある。このプログラムで、n件目の書込みと並行し…
正解:1,200
要点:パイプラインの処理能力は最も遅い工程の時間で決まる
読取り・CPU処理・書込みを別々の件に対して並行実行できるので、全体はパイプラインとして動きます。パイプラインのスループットは最も遅い工程で決まり、ここでは書込みの50ミリ秒です。1分=60,000ミリ秒を50ミリ秒で割ると1,200件となります。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワー…
正解:50
要点:システムのスループットはサーバとネットワークの遅いほうで決まる
サーバ側は100MIPS÷100万命令=毎秒100件を処理できる。ネットワーク側は1件あたり2×10^5バイト=1.6×10^6ビットを転送するので、8×10^7÷1.6×10^6=毎秒50件が限界となる。全体のスループットは遅いほうに律速されるので50件である。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)1件のデータを処理する際に、読取りには40ミリ秒、CPU処理には30ミリ秒、書込みには50ミリ秒掛かるプログラムがある。このプログラムで、n件目の書込みと並行し…
正解:1,200
要点:パイプラインのスループットは最も遅い工程で決まる
読取り40、CPU処理30、書込み50ミリ秒の3工程を並行して流すパイプライン処理なので、全体のスループットは最も遅い工程(ボトルネック)で決まる。ここでは書込みの50ミリ秒が律速となり、1件あたり50ミリ秒間隔で処理が完了する。1分=60,000ミリ秒を50で割ると1,200件になる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)ページング方式の仮想記憶において、ページ置換えの発生頻度が高くなり、システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか。
正解:スラッシング
要点:スラッシングはページ置換え多発で処理能力が急落する現象
実記憶が不足するとページの追い出しと読込みが頻発し、CPUがページ置換えの処理にばかり時間を使ってしまう。この結果、本来の処理が進まずスループットが急激に低下する現象をスラッシングという。多重度を下げる、実記憶を増設するなどが対策となる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。