更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)とは?
更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)とは、正規化が不十分な表で起きる更新上の不都合。挿入時異状は関係ない属性が未定のため行を登録できない状態、更新時異状は重複格納された同じ値を全て直さないと矛盾する状態、削除時異状は行を消すと残したい情報まで失われる状態を指す。
応用情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2017年度〜2025年度)。
こうしんじいじょうそうにゅうじこうしんじさくじょじ
更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)の意味
正規化が不十分な表で起きる更新上の不都合。挿入時異状は関係ない属性が未定のため行を登録できない状態、更新時異状は重複格納された同じ値を全て直さないと矛盾する状態、削除時異状は行を消すと残したい情報まで失われる状態を指す。
更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)の具体例
{社員番号, 社員名, 部署コード, 部署名}の1表では、社員のいない新部署を登録できず(挿入時)、部署名変更で全社員行を直す必要があり(更新時)、最後の1人が退職すると部署の存在自体が消える(削除時)。部署表を分ければ3つとも解消する。
更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)は試験でどう引っ掛けられる?
「異状が起きるのは正規化していないから」で止めず、どの従属性が原因かまで言えるかが問われる。第2正規形違反(部分関数従属)と第3正規形違反(推移的関数従属)のどちらから生じた異状かを区別する必要がある。
更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)と関連する用語
更新時異状(挿入時・更新時・削除時異状)が出た過去問
第3正規形であることの効果又は影響に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:冗長性が排除され、データの整合性を保ちやすくなる。
要点:第3正規形は冗長性を排して更新時の不整合を防ぐ
第3正規形は、非キー属性が主キーに完全関数従属し、かつ推移的関数従属が排除された状態である。同じ事実が複数箇所に重複して保持されなくなるため、更新時の不整合(更新異常)が起こりにくくなり、データの整合性を保ちやすくなる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問27(IPA)RDBMSにおいて、同じデータ項目の異なる版を用意することによって、トランザクションの同時実行性を高める仕組みはどれか。
正解:MVCC
要点:MVCCはデータの複数版を保持し読取りと書込みの競合を避ける
MVCC(Multi-Version Concurrency Control、多版同時実行制御)は、更新時にデータを上書きせず新しい版を作り、読取り側にはトランザクション開始時点で有効な版を見せる方式である。これにより読取りが書込みをブロックせず、書込みも読取りをブロックしないため同時実行性が高まる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問29(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。