共通フレーム(SLCP)とは?
共通フレーム(SLCP)とは、企画から要件定義、開発、運用、保守、廃棄までのソフトウェアライフサイクルの作業項目を、共通の用語と枠組みで定義したもの。取得者と供給者が同じ言葉で作業範囲と責任分担を取り決められるようにすることが目的で、契約や検収の基礎になる。
システム監査技術者試験の過去問では3回出題されています(2018年度〜2025年度)。
きょうつうふれーむ
共通フレーム(SLCP)の意味
企画から要件定義、開発、運用、保守、廃棄までのソフトウェアライフサイクルの作業項目を、共通の用語と枠組みで定義したもの。取得者と供給者が同じ言葉で作業範囲と責任分担を取り決められるようにすることが目的で、契約や検収の基礎になる。
共通フレーム(SLCP)の具体例
発注時に、要件定義の主体が取得者側にあることを共通フレームの用語で明記しておけば、後工程での要件追加が誰の責任範囲かを判定できる。監査人は契約書の作業範囲と実際の作業分担を突合し、責任の空白が生じていないかを確かめる。
共通フレーム(SLCP)は試験でどう引っ掛けられる?
作業項目を列挙した枠組みであって、すべてを実施することを義務づける標準ではない。プロジェクトの性質に応じて必要な作業を選び修整して使う(テーラリング)ことが前提で、全項目の実施を求める記述は誤り。開発方法論そのものでもない。
共通フレーム(SLCP)と関連する用語
共通フレーム(SLCP)が出た過去問
共通フレーム2013におけるシステム開発プロセスのアクティビティであるシステム適格性確認テストの説明として,最も適切なものはどれか。
正解:システム要件について実装の適合性をテストし,システムの納入準備ができているかどうかを評価する。
要点:システム適格性確認テストは要件への適合と納入可否を評価する
システム適格性確認テストは、システム開発プロセスの終盤に位置し、定義したシステム要件が実装で満たされているかを確認する活動である。要件との適合性を検証し、システムを納入できる状態にあるかを判断する。実運用環境で利用者の用途に合うかを評価するのは運用テスト側の活動である。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問23(IPA)ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて,ソフトウェア廃棄の実行アクティビティで実施するタスクのうち,適切なものはどれか。
正解:ソフトウェア製品の廃止の計画及び活動を利用者に通知し,予定した廃止の時期が来れば,全ての関係者に廃止を通知する。
要点:廃棄では利用者への事前通知と関係者への廃止周知が必要
廃棄プロセスでは、利用者への影響を抑えることが重視される。廃止の計画と活動を事前に利用者へ通知し、廃止時点で関係者へ改めて周知する必要がある。また関連文書やデータは法令や監査上の要請に応じて一定期間保存すべきであり、新旧システムの並行運用も移行リスクを下げるために有効な措置となる。
出典:令和1年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問23(IPA)JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば、ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて、提供するソフトウェアシステムが利害関係…
正解:ソフトウェア受入れテスト
要点:受入れテストは利害関係者要件と利用適合性を顧客とともに確認する
ソフトウェアライフサイクルプロセスでは、開発側が自ら要件充足を確かめる工程と、取得者・利害関係者の立場で使えるかどうかを確かめる工程が区別される。後者に当たるのがソフトウェア受入れテストで、提供されるソフトウェアが利害関係者要件に合致し、実際の利用に適していることを、顧客とともに確認して合意に至ることを目的とする。開発側が定義したソフトウェア要件への適合を確かめる適格性確認テストとは、判断の基準と主体が異なる点が要点である。
出典:令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 am2 問23(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。