状態遷移図とは?
状態遷移図とは、システムが取りうる状態と、事象(イベント)によって状態がどう移るかを表した図。「現在の状態」と「発生した事象」の組合せで次の動作と遷移先が決まる仕様を表現するのに適し、組込み制御の仕様記述で最もよく使われる。状態遷移表にすると、抜けや矛盾を機械的に点検できる。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2023年度)。
じょうたいせんいず
状態遷移図の意味
システムが取りうる状態と、事象(イベント)によって状態がどう移るかを表した図。「現在の状態」と「発生した事象」の組合せで次の動作と遷移先が決まる仕様を表現するのに適し、組込み制御の仕様記述で最もよく使われる。状態遷移表にすると、抜けや矛盾を機械的に点検できる。
状態遷移図の具体例
待機→計測→送信→待機、といった動作を、開始ボタン押下・計測完了・送信完了という事象で結ぶ。
状態遷移図は試験でどう引っ掛けられる?
遷移経路の数を数える問題では、自己遷移(同じ状態に戻る遷移)を数えるかどうかで答えが変わる。問題文の定義を確認する。
状態遷移図と関連する用語
状態遷移図が出た過去問
通信プロトコルの記述などに使用される表記法であり、事象の発生と、そのときの状態に応じたシステムの動作を記述するのに、最も適したものはどれか。
正解:状態遷移図
要点:状態と事象で動作が決まる仕様は状態遷移図で表す
通信プロトコルは、いま自分がどの状態にあるかによって、同じ受信事象に対する振る舞いが変わる。状態遷移図は、状態を節点、事象とそれに伴う動作を枝のラベルとして表すので、この「状態と事象の組で動作が決まる」構造をそのまま記述できる。網羅性を確かめたいときは状態遷移表を併用する。
出典:平成28年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 am2 問23(IPA)次の状態遷移図に従って動作する組込みシステムがある。最初の状態がS0の場合に、最後の状態がS4になるイベントの発生順序はどれか。ここで、白丸は状態、白丸内の文字…
正解:c→d→a→b→c
要点:自己遷移を除いて数えるとa→b→cでS0からS4へ到達する
初期状態S0では、イベントc・dはいずれも自己遷移なので状態は変わらない。続くaでS0からS1へ、bでS1からS3へ遷移し、最後のcでS3からS4へ移る。これによりc→d→a→b→cの順で最終状態がS4となる。他の順序では最終的にS3などにとどまる。
出典:令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 am2 問22(IPA)表の状態遷移に従って動作する組込みシステムがある。最初の状態がS0の場合に、a→b→c→d→aの順序でイベントが発生すると、最後の状態がS4になる。表の(*)に…
正解:S3
要点:最後のaでS4になるには直前がS3である必要がある
最後のイベントaで状態がS4になるには、その直前の状態がS4へ遷移する状態、すなわち表からS3でなければならない。(*)にS3を入れて追うと、S0からaでS1、bで(*)=S3、cでS2、dで(*)=S3となり、最後のaでS4に到達して条件を満たす。他の状態名では最終状態がS4にならない。
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 am2 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。