リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは?
リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは、組織やスポンサがどの程度のリスクを受け入れる意思があるか(リスク選好)と、その受け入れ限界(しきい値)。どのリスクを受容し、どこから積極的な対応を打つのかの線引きを決める基準であり、これが合意されていないと、対応策の要否がPMの主観論争になる。
基本情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2017年度〜2018年度)。
りすくきょようど
リスク許容度(リスク選好・しきい値)の意味
組織やスポンサがどの程度のリスクを受け入れる意思があるか(リスク選好)と、その受け入れ限界(しきい値)。どのリスクを受容し、どこから積極的な対応を打つのかの線引きを決める基準であり、これが合意されていないと、対応策の要否がPMの主観論争になる。
リスク許容度(リスク選好・しきい値)の具体例
「発生確率10%以上かつ影響1,000万円以上のリスクは、必ず軽減策を用意して予備費を積む。それ未満は受容してコンティンジェンシー予備で吸収する」といった形で計画書に明記する。個人情報漏えいのように、金額に関係なく受容しない領域も別途定める。
リスク許容度(リスク選好・しきい値)は試験でどう引っ掛けられる?
許容度はプロジェクトごとに決めるものではなく、組織の方針とスポンサの意思に由来する。PMが独断で「これは受容する」と決めると、顕在化したときに責任問題になる。また受容は「何もしない」ではなく、予備の確保と監視を伴う正式な対応戦略である。PMは許容度を決める側ではなくスポンサ・組織から引き出して明文化する側。しきい値は分野ごとに異なるのが普通で、コストに緩く安全性に厳しいのは矛盾ではない。数値のしきい値を決めずに「重大なら対応」とすると、判断が担当者の主観に委ねられる。
リスク許容度(リスク選好・しきい値)と関連する用語
リスク許容度(リスク選好・しきい値)が出た過去問
ITサービスマネジメントの活動のうち,インシデント及びサービス要求管理として行うものはどれか。
正解:利用者からの障害報告を受けて,既知の誤りに該当するかどうかを照合する。
要点:インシデント管理は既知の誤りと照合し早期復旧を図る
インシデント及びサービス要求管理は、利用者から報告された障害や依頼を受け付け、サービスをできるだけ早く復旧させることを目的とします。報告内容を既知の誤り(既知のエラー)と照合し、記録済みの回避策があればすぐ適用するのは、この活動の典型です。原因の根本追究は問題管理、しきい値監視は容量管理、変更の影響調査は変更管理の役割です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問57(IPA)生体認証システムを導入するときに考慮すべき点として、最も適切なものはどれか。
正解:本人を誤って拒否する確率と他人を誤って許可する確率の双方を勘案して装置を調整する。
要点:生体認証は本人拒否率と他人受入率のバランスで調整する
生体認証では、本人を誤って拒否する本人拒否率(FRR)と、他人を誤って受け入れる他人受入率(FAR)が、判定のしきい値を通じてトレードオフの関係にある。厳しくすれば他人は防げるが本人も弾かれるため、利便性と安全性の双方を勘案して調整する必要がある。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問45(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。