命題論理と真理値表とは?
命題論理と真理値表とは、「真」か「偽」のいずれかに定まる文(命題)を対象に、論理演算の組み合わせでできる複合命題の真偽を、すべての入力パターンについて一覧表にしたものが真理値表。論理式の等価性の確認や、論理回路の動作検証に使われる。
基本情報技術者試験の過去問では6回出題されています(2016年度〜2024年度)。
めいだいろんりとしんりちひょう
命題論理と真理値表の意味
「真」か「偽」のいずれかに定まる文(命題)を対象に、論理演算の組み合わせでできる複合命題の真偽を、すべての入力パターンについて一覧表にしたものが真理値表。論理式の等価性の確認や、論理回路の動作検証に使われる。
命題論理と真理値表の具体例
「A→B」(AならばB)という命題は、Aが偽のときは常に真になるという直感に反する性質があり、真理値表を書いて確認すると理解しやすい。
命題論理と真理値表は試験でどう引っ掛けられる?
「AならばB」はAが偽ならBの真偽に関わらず真になる。この行の見落としが定番の誤り。逆・裏・対偶のうち元の命題と必ず真偽が一致するのは対偶だけ。入力がn個なら真理値表の行数は2のn乗になる。
命題論理と真理値表と関連する用語
命題論理と真理値表が出た過去問
真理値表に示す3入力多数決回路はどれか。
正解:2入力ANDゲート3個(A・B、B・C、C・A)の出力を、ORゲート2段で束ねてYを得る回路。
要点:3入力多数決はAB+BC+CA。ANDを3個並べてORで束ねる
3入力多数決は、3つのうち2つ以上が1のとき出力が1になる。これは2入力ずつの積を取って和にした AB+BC+CA という論理式で表せるため、2入力ANDを3個作りその出力をORで束ねる回路が該当する。真理値表の1になる4行がちょうどこの3つの積項で覆われることを確かめればよい。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問23(IPA)図の論理回路と等価な回路はどれか。
正解:AとBを入力とするXOR回路(Y出力)
要点:NAND4個の定番構成は排他的論理和(XOR)と等価
この回路は4個のNAND素子でできた定番の構成である。まず両入力のNAND出力をNとし、上側でAとN、下側でNとBのNANDをとり、その二つをさらにNANDで結んでいる。真理値表を作ると、AとBが同じ値のときは出力が0、異なるときだけ1になり、排他的論理和と一致する。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問23(IPA)真理値表に示す3入力多数決回路はどれか。
正解:回路図ア
要点:3入力多数決はAB+BC+CAで表せる
3入力多数決回路の出力は、入力のうち2つ以上が1のときに1となるので、論理式は A・B + B・C + C・A で表せる。したがって、2入力の論理積を3つ作り、それらの論理和をとる構成が正しい。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問23(IPA)P, Q, Rはいずれも命題である。命題Pの真理値は真であり、命題(not P) or Q及び命題(not Q) or Rのいずれの真理値も真であることが分かっ…
正解:Q:真、R:真
要点:not X or Y は含意 X→Y と同じ意味
「not X or Y」は含意X→Yと同値であり、前件が真なら後件も真でなければ全体が真にならない。Pが真なので、not Pは偽となり、(not P) or Qが真であるためにはQが真しかない。次にQが真だとnot Qは偽なので、(not Q) or Rが真であるにはRも真である必要がある。
出典:令和1年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問3(IPA)P, Q, Rはいずれも命題である。命題Pの真理値は真であり、命題(not P)or Q及び命題(not Q)or Rのいずれの真理値も真であることが分かってい…
正解:Q:真 R:真
要点:(not X)or Y は「XならばY」。前提の連鎖で真理値が決まる
「not X or Y」は「XならばY」と同値である。Pが真なので、第1の命題が真であるためにはQが真でなければならない。次にQが真と定まったので、第2の命題が真であるためにはRも真でなければならない。よってQ・Rともに真となる。
出典:令和4年度 s 基本情報技術者試験 kamokuA 問3(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。