契約形態(請負契約・準委任契約)とは?
契約形態(請負契約・準委任契約)とは、請負契約は成果物の完成を約束し、その対価として報酬を得る契約形態で、完成しなければ原則報酬は発生しない。準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし、成果物の完成を約束しない契約形態で、労働(役務提供)の対価として報酬が支払われる。
基本情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2023年度)。
けいやくけいたい(うけおいけいやく・じゅんいにんけいやく)
契約形態(請負契約・準委任契約)の意味
請負契約は成果物の完成を約束し、その対価として報酬を得る契約形態で、完成しなければ原則報酬は発生しない。準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし、成果物の完成を約束しない契約形態で、労働(役務提供)の対価として報酬が支払われる。
契約形態(請負契約・準委任契約)の具体例
「指定した仕様通りのシステムを完成させる」契約は請負契約、「一定期間、常駐してシステム保守作業を行う」契約は準委任契約にあたることが多い。A社がB社に開発を委託する際、著作物の権利について特段の取決めをしなければ、成果物の著作権は原則として実際に作成したB社側に帰属する。
契約形態(請負契約・準委任契約)は試験でどう引っ掛けられる?
準委任契約・請負契約であっても、発注者が受託会社の労働者に直接指揮命令を行うと「偽装請負」(労働者派遣法違反)に該当するおそれがある点に注意。
契約形態(請負契約・準委任契約)と関連する用語
契約形態(請負契約・準委任契約)が出た過去問
A社がシステム開発を行うに当たり,外部業者であるB社を利用する場合の契約に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:請負契約によるシステム開発では,特に契約に定めない限り,B社が開発したプログラムの著作権はB社に帰属する。
要点:請負で作ったプログラムの著作権は特約がなければ受託者に
請負契約では、受託者が自らの裁量で仕事を完成させるため、特約がない限り成果物であるプログラムの著作権は受託者であるB社に帰属する。発注者が権利を得たい場合は、契約で著作権の譲渡を明記しておく必要がある。実務上、この取決め漏れがしばしば問題になる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問80(IPA)請負契約を締結していても,労働者派遣とみなされる受託者の行為はどれか。
正解:休暇取得の承認を発注者側の指示に従って行う。
要点:労務管理を発注者が行うと偽装請負とみなされる
請負契約では、受託者が自ら労働者を指揮命令し、労務管理も自身で行う必要がある。休暇取得の承認という労務管理上の判断を発注者の指示に従って行うと、発注者が受託者の労働者を直接指揮命令していることになり、実質的に労働者派遣(偽装請負)とみなされる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問80(IPA)シュリンクラップ契約において、ソフトウェアの使用許諾契約が成立するのはどの時点か。
要点:シュリンクラップ契約は包装を開封した時点で成立する
シュリンクラップ契約は、パッケージの包装(シュリンクフィルム)を開封した時点で、同梱された使用許諾条件に同意したものとみなす契約形態である。購入や受領の段階ではまだ条件を承諾したことにならず、インストールを待つ必要もない。なお、画面上で同意ボタンを押させる方式はクリックオン契約と呼ばれる。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問79(IPA)ボリュームライセンス契約の説明はどれか。
正解:企業などソフトウェアの大量購入者向けに,インストールできる台数をあらかじめ取り決め,ソフトウェアの使用を認める契約
要点:ボリュームライセンスは台数を決めて一括許諾する契約
ボリュームライセンス契約は、企業などが同じソフトウェアを多数使う場合に、インストールできる台数をあらかじめ決めて一括で使用許諾を受ける契約形態である。個別にパッケージを買うより手続きも管理も簡素になる。使用場所を限る契約やクリックによる同意とは区別する。
出典:令和5年度 (公開問題) 基本情報技術者試験 kamokuA 問20(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。