棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)とは?
棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)とは、単価の異なる仕入が混在するとき、払出原価と期末在庫の金額を決める方法。先入先出法は古い仕入から順に払い出したとみなす。移動平均法は仕入のたびに平均単価を計算し直す。総平均法は期間全体の平均単価を用い、どれを選ぶかで利益額が変わる。
基本情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2017年度〜2018年度)。
たなおろししさんのひょうかほうほう
棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)の意味
単価の異なる仕入が混在するとき、払出原価と期末在庫の金額を決める方法。先入先出法は古い仕入から順に払い出したとみなす。移動平均法は仕入のたびに平均単価を計算し直す。総平均法は期間全体の平均単価を用い、どれを選ぶかで利益額が変わる。
棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)の具体例
単価100円で10個仕入れた後、単価140円で10個仕入れ、15個販売した場合、先入先出法の売上原価は100×10+140×5=1,700円、移動平均法は平均単価120円×15=1,800円となり、先入先出法のほうが利益が100円多く出る。
棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)は試験でどう引っ掛けられる?
物価が上昇している局面では、先入先出法は古い安い原価が費用になるため利益が大きく、期末在庫は時価に近い高い金額になる。「先入先出法=実際に古い物から出荷する運用」という意味ではなく、あくまで原価計算上の仮定である。また移動平均法は仕入のたびに単価を計算し直す方法であり、期間全体で一度だけ平均を取る総平均法と取り違えやすい。
棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)と関連する用語
棚卸資産の評価方法(先入先出法・移動平均法)が出た過去問
表から、期末在庫品を先入先出法で評価した場合の期末の在庫評価額は何千円か。
正解:150
要点:先入先出法では期末在庫は新しい仕入単価から順に評価する
先入先出法では古く仕入れたものから払い出すため、期末に残る12個は新しい仕入分から順に構成される。9月の4個×14=56、7月の3個×13=39、6月の2個×12=24、4月の1個×11=11で合計10個・130千円、残る2個は期首在庫の単価10で20千円となる。合計は150千円である。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問78(IPA)ある商品の前月繰越と受払いが表のとおりであるとき,先入先出法によって算出した当月度の売上原価は何円か。
正解:26,450
要点:先入先出法は古い単価の在庫から順に払い出して原価計算する
先入先出法では古い在庫から払い出す。15日の70個は前月繰越の単価200円分から出るので70×200=14,000円。25日の60個は残った200円の30個と215円の30個から出るので30×200+30×215=12,450円。合計26,450円が当月度の売上原価となる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問77(IPA)商品Aの当月分の全ての受払いを表に記載した。商品Aを先入先出法で評価した場合、当月末の在庫の評価額は何円か。
正解:3,700
要点:先入先出法では新しい単価の在庫が期末に残る
先入先出法では古い在庫から払い出す。5日の30個は前月繰越10個(100円)と4日仕入の20個(120円)から出るので、残りは120円の20個。30日の30個はこの20個と7日仕入の10個(130円)から出るため、月末在庫は130円が20個と110円が10個となり、20×130+10×110=3,700円である。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問78(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。