被監査部門とは?
被監査部門とは、監査の対象となる業務や情報システムを実際に担当している部門。監査人へ資料や説明を提供し、指摘を受けたら改善計画を作って実行する立場にあり、監査人とは責任の範囲がはっきり分かれている。
基本情報技術者試験の過去問では9回出題されています(2016年度〜2026年度)。
ひかんさぶもん
被監査部門の意味
監査の対象となる業務や情報システムを実際に担当している部門。監査人へ資料や説明を提供し、指摘を受けたら改善計画を作って実行する立場にあり、監査人とは責任の範囲がはっきり分かれている。
被監査部門の具体例
販売システムの監査では、システムを運用する情報システム部と、受注入力を行う営業事務部が被監査部門になる。権限設定の一覧や入力の承認記録を求められたら、監査人へ提出して説明する。
被監査部門は試験でどう引っ掛けられる?
監査を依頼するのは経営者であって被監査部門ではない。被監査部門が監査の範囲や結論を左右できる立場にあると、監査人の独立性が損なわれ、報告の信頼性が失われる。
被監査部門と関連する用語
被監査部門が出た過去問
アクセス制御を監査するシステム監査人が採った行動のうち,適切なものはどれか。
正解:データに関するアクセス制御の管理状況の確認
要点:監査人は独立の立場で確認・評価し運用には関与しない
システム監査人は、被監査部門から独立した立場で、統制が適切に整備・運用されているかを評価する役割を担う。したがって管理状況を確認するのは適切だが、管理表を作成したり方針を制定したり運用そのものを行うのは、被監査側の業務に踏み込むことになり独立性を損なう。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問59(IPA)システム監査人が実施するヒアリングに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:ヒアリングで被監査部門から得た情報を裏付けるための文書や記録を入手するよう努める。
要点:ヒアリング内容は文書・記録で裏付ける。監査人は指示をしない
システム監査人はヒアリングで得た説明をそのまま鵜呑みにせず、証拠となる文書や記録を入手して裏付けを取る必要がある。監査意見は客観的な監査証拠に基づいて述べるものだからである。監査人は独立した立場で評価・助言を行うので、その場で改善を指示するといった実施側への関与は避けなければならない。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問59(IPA)システム監査人が,監査報告書の原案について被監査部門と意見交換を行う目的として,最も適切なものはどれか。
正解:監査報告書に記載する指摘事項及び改善勧告について,事実誤認がないことを確認するため
要点:報告書原案の意見交換は事実誤認の確認が目的
監査報告書の原案について被監査部門と意見交換する目的は、記載した指摘事項や改善勧告の前提となる事実に誤りや誤解がないかを確かめることです。事実誤認のある報告は説得力を失い、改善にもつながりません。監査人の独立性を保つ必要があるため、被監査部門の承認を得たり、意見交換で調査に代えたりすることは適切ではありません。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問58(IPA)システム監査の実施体制に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:監査依頼者が監査報告に基づく改善指示を行えるように,システム監査人は監査結果を監査依頼者に報告する。
要点:監査人は依頼者に報告し、独立性を保つことが原則
システム監査人は、監査依頼者(通常は経営者など)から依頼を受けて監査を実施し、その結果を依頼者に報告します。依頼者はこの報告に基づいて被監査部門へ改善を指示します。監査人には独立性と客観性が求められるため、被監査部門のメンバで監査チームを組むことや、判断を他の専門家任せにすることは認められません。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問60(IPA)システム監査人の行為のうち、適切なものはどれか。
正解:調査によって発見した問題点について、改善指摘を行った。
要点:監査人は十分な証拠に基づき改善を指摘(命令はしない)
システム監査人は、十分な調査に基づいて事実を確かめた上で、発見した問題点を指摘し、改善を勧告する。あくまで助言・勧告する立場であり、被監査部門に対して命令する権限はない。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問58(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。