全社統制・業務処理統制とは?
全社統制・業務処理統制とは、内部統制の分類。全社統制は組織全体に共通するルールや体制(規程、承認体系など)を指し、業務処理統制は個々の業務プロセスの中に組み込まれた具体的なチェックの仕組み(入力チェックや承認プロセスなど)を指す。
ITパスポートの過去問では3回出題されています(2013年度〜2016年度)。
ぜんしゃとうせい・ぎょうむしょりとうせい
全社統制・業務処理統制の意味
内部統制の分類。全社統制は組織全体に共通するルールや体制(規程、承認体系など)を指し、業務処理統制は個々の業務プロセスの中に組み込まれた具体的なチェックの仕組み(入力チェックや承認プロセスなど)を指す。
全社統制・業務処理統制の具体例
「全社の情報セキュリティ規程を定める」のは全社統制、「受発注システムで金額入力に上限チェックをかける」のは業務処理統制にあたる。
全社統制・業務処理統制は試験でどう引っ掛けられる?
名前から範囲を取り違えやすい。規程や承認体系など組織全体の枠組みが全社統制、入力チェックなど個々の業務に組み込まれた仕組みが業務処理統制。全社統制が弱いと個別の統制も信頼できない。
全社統制・業務処理統制と関連する用語
全社統制・業務処理統制が出た過去問
IT統制は、ITに係る全般統制や業務処理統制などに分類される。全般統制はそれぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動のことをいい、業務処理統制は…
正解:人事システムの機能ごとに利用者を限定するアクセス管理の仕組み
要点:業務処理統制は個別システム内で処理の正確性を担保する
IT統制のうち業務処理統制は、個々の業務システムにおいて、承認された取引だけが漏れなく正確に処理・記録されることを担保する統制である。人事システムの機能単位で利用者を限定する仕組みは、その業務システム内で不正・誤りのある処理を防ぐものなので業務処理統制にあたる。委託先管理やネットワーク運用管理、全社的な開発・保守規程は、各業務処理統制が有効に働く土台をつくるIT全般統制に分類される。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)IT統制は、ITに係る全般統制や業務処理統制などに分類される。全般統制はそれぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動のことをいい、業務処理統制は…
正解:全社で共通に用いるシステム開発規程
要点:全般統制は開発・運用など全社共通の土台を整える統制
IT全般統制は、個々の業務システムが正しく動く土台となる環境そのものを整える統制で、システムの開発や変更、運用、アクセス管理といった全社共通の仕組みが該当する。これに対し、入力チェックやマスタの維持、エラー修正手続など個別業務の処理の正確性を担保するものは業務処理統制に分類される。全社共通の開発規程は前者にあたる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)IT統制は、ITに係る業務処理統制や全般統制などに分類される。業務処理統制は業務を管理するシステムにおいて、承認された業務が全て正確に処理、記録されることを確保…
正解:購買業務システムに入力されるデータが重複なく入力されるような統制
要点:業務処理統制は入力〜記録の正確性、全般統制はその土台
業務処理統制は、個々の業務システムの中で、承認された取引が漏れなく重複なく正確に処理・記録されることを確保する仕組みである。入力データの重複を防ぐチェックはまさにこれに当たる。一方、アクセス管理、システムの運用・管理、開発・保守の管理は、複数の業務処理統制が有効に働く土台を支えるものであり、IT全般統制に分類される。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問45(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。