推論方式(演繹推論・帰納推論)とは?
推論方式(演繹推論・帰納推論)とは、一般則から個別の結論を導くのが演繹推論、個別の事例から一般則を導くのが帰納推論。ほかに最も尤もらしい原因を推す仮説推論がある。応用情報ではAIやエキスパートシステムの仕組みの説明として問われる。
ITパスポートの過去問では2回出題されています(2022年度〜2026年度)。
すいろんほうしき
推論方式(演繹推論・帰納推論)の意味
一般則から個別の結論を導くのが演繹推論、個別の事例から一般則を導くのが帰納推論。ほかに最も尤もらしい原因を推す仮説推論がある。応用情報ではAIやエキスパートシステムの仕組みの説明として問われる。
推論方式(演繹推論・帰納推論)の具体例
ルールベースのエキスパートシステムは演繹(前向き推論・後ろ向き推論)で結論を導き、機械学習は大量のデータから規則そのものを得るので帰納にあたる。障害時の切り分けは、症状から原因を推し量る仮説推論に近い。
推論方式(演繹推論・帰納推論)は試験でどう引っ掛けられる?
演繹は前提が正しければ結論も必ず正しいが、帰納は反例が出れば覆るため常に正しいとは限らない。機械学習の精度が100%にならない理由もここにあり、「学習済みだから正しい」とは言えない。
推論方式(演繹推論・帰納推論)と関連する用語
推論方式(演繹推論・帰納推論)が出た過去問
推論に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 [a]は,個々の事例を基にして,事例に共通する規則を得る方法であり,得られた規則は[b]。
正解:帰納推論, 成立しないことがある
要点:帰納推論は事例から規則を導き、結論は常真とは限らない
個々の観察された事例から共通する規則を導く推し量り方を帰納推論といいます。有限の事例から一般則を導くため、観察されていない例外があれば成り立たないことがあり、結論は必ずしも真とは限りません。前提が正しければ結論も必ず正しい演繹推論とはこの点で対照的です。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問57(IPA)ある推論システムは、演繹推論、帰納推論、仮説形成などの推論が実行できる。この推論システムへの入力と得られた出力に関する記述のうち、演繹推論を実行した例として、適…
正解:“全ての記憶装置は記憶容量をもつ”と入力した後に、“HDDは記憶装置である”と入力した。出力は、“HDDは記憶容量をもつ”となった。
要点:演繹は一般規則に事実を当てはめて必然の結論を導く
演繹推論は、一般的な規則と個別の事実を組み合わせて、必然的に導かれる結論を得る推論である。全ての記憶装置が記憶容量をもつという一般規則に、HDDは記憶装置という事実を当てはめれば、HDDは記憶容量をもつという結論が確実に導ける。個別の事例から一般則を導くのは帰納推論、結果から原因を推し量るのは仮説形成である。
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問84(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。