限界利益とは?
限界利益とは、売上高から変動費を差し引いた額。固定費の回収と利益に貢献する部分を表す。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では6回出題されています(2018年度〜2025年度)。
げんかいりえき
限界利益の意味
売上高から変動費を差し引いた額。固定費の回収と利益に貢献する部分を表す。
限界利益の具体例
生産能力や原材料に制約がある場合は、「制約となる資源1単位当たりの限界利益」が大きい製品を優先して生産すると、全体の利益が最大になる。
限界利益は試験でどう引っ掛けられる?
単位当たりの限界利益額が大きい製品が常に有利とは限らない。制約資源1単位当たりで比較する。
限界利益と関連する用語
限界利益が出た過去問
売上高が7,000万円のとき、200万円の損失、売上高が9,000万円のとき、600万円の利益と予想された。売上高が8,000万円のときの変動費は何万円か。ここ…
正解:4,800
要点:変動費率=1−(利益の増加分÷売上の増加分)
売上が7,000万円から9,000万円へ2,000万円増えると、利益は-200万円から600万円へ800万円増える。固定費は変わらないので、限界利益率は800÷2,000=0.4となり、変動費率は1-0.4=0.6である。したがって売上高8,000万円のときの変動費は8,000×0.6=4,800万円となる。
出典:平成30年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)損益分岐点分析でA社とB社を比較した記述のうち、適切なものはどれか。
正解:安全余裕率はB社の方が高い。
要点:損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率、余裕率で安全度を見る
限界利益率は、A社が(2,000-800)÷2,000=0.6、B社が(2,000-1,400)÷2,000=0.3である。損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率なので、A社は900÷0.6=1,500万円、B社は300÷0.3=1,000万円。安全余裕率は(売上高-損益分岐点売上高)÷売上高なので、A社25%、B社50%となり、B社のほうが高い。
出典:令和1年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では、営業利益を30百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで、翌年度の固定費、変動費率は今年度と…
正解:525
要点:必要売上高=(固定費+目標利益)÷限界利益率
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300÷500=0.6、限界利益率は0.4である。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。営業利益30百万円を得るには限界利益が180+30=210百万円必要で、売上高は210÷0.4=525百万円となる。
出典:令和2年度 10月 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)損益計算資料から求められる損益分岐点売上高は、何百万円か。
正解:450
要点:損益分岐点=固定費180÷限界利益率0.4=450
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300/500=0.6、限界利益率は0.4となる。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率=180÷0.4=450百万円である。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)表のような製品A、Bを製造、販売する場合、考えられる利益は最大で何円になるか。ここで、機械の年間使用可能時間は延べ15,000時間とし、年間の固定費は製品A、B…
正解:7,500,000
要点:制約資源1単位当たりの限界利益が高い製品を優先する
1個当たりの限界利益は製品Aが30,000−18,000=12,000円、製品Bが25,000−10,000=15,000円である。制約資源である機械時間当たりに直すとAは12,000÷8=1,500円/時間、Bは15,000÷12=1,250円/時間となりAが有利である。Aだけを15,000÷8=1,875個作ると限界利益は22,500,000円で、固定費15,000,000円を引いて7,500,000円が最大利益となる。
出典:令和7年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。