スループット/レイテンシとは?
スループット/レイテンシとは、スループットは単位時間当たりに実際に転送できたデータ量、レイテンシは送信から到着までにかかる遅延時間。回線速度(帯域)は理論上限であり、プロトコルのオーバヘッドや再送、輻輳によって実効スループットはそれを下回る。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では2回出題されています(2016年度〜2019年度)。
するーぷっと/れいてんし
スループット/レイテンシの意味
スループットは単位時間当たりに実際に転送できたデータ量、レイテンシは送信から到着までにかかる遅延時間。回線速度(帯域)は理論上限であり、プロトコルのオーバヘッドや再送、輻輳によって実効スループットはそれを下回る。
スループット/レイテンシの具体例
遅延の大きい経路ではウィンドウサイズが不足してスループットが伸びない(帯域遅延積の問題)。
スループット/レイテンシは試験でどう引っ掛けられる?
回線速度(帯域)とスループットを同じものとして扱わない。帯域は理論上限で、ヘッダのオーバヘッドや再送・輻輳を差し引いた実測値がスループット。またこの2つは独立ではなく、レイテンシ(RTT)が大きいとウィンドウを送りきれずスループットが頭打ちになる——「回線を太くしても速くならない」の正体はここ。
スループット/レイテンシと関連する用語
スループット/レイテンシが出た過去問
TCPヘッダ中のウィンドウサイズの説明として、適切なものはどれか。
正解:受信側からの確認応答を待たずに、データを続けて送信できるかどうかの判断に使用される。
要点:ウィンドウサイズは応答待ちなしで送れるデータ量
TCPのウィンドウサイズは、受信側が確認応答を返さなくても受け取れるデータ量を送信側に通知する値である。送信側はこの値の範囲内であれば確認応答を待たずに連続してセグメントを送れるため、往復遅延の影響を抑えてスループットを高められる。受信側のバッファ空き容量に応じて動的に変化し、フロー制御の役割を果たす。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)ネットワークの制御に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:ウィンドウによるフロー制御では、応答確認があったブロック数だけウィンドウをずらすことによって、複数のデータをまとめて送ることができる。
要点:スライディングウィンドウは応答分だけ窓をずらす
ウィンドウ制御では、受信側から通知されたウィンドウの範囲内であれば、確認応答を待たずに複数のブロックを続けて送信できる。確認応答が届いた分だけウィンドウの左端をずらして送信可能範囲を進めていくため、スライディングウィンドウと呼ばれる。往復遅延の影響を抑えてスループットを高められる。
出典:令和1年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。