情報システム・モデル取引・契約書とは?
情報システム・モデル取引・契約書とは、経済産業省が策定した、システム開発における発注者・受注者間の役割分担と契約形態の指針。多段階契約を前提とし、成果物の完成義務を負わせにくい工程は準委任、仕様が確定した工程は請負を推奨する。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2025年度)。
じょうほうしすてむもでるとりひきけいやくしょ
情報システム・モデル取引・契約書の意味
経済産業省が策定した、システム開発における発注者・受注者間の役割分担と契約形態の指針。多段階契約を前提とし、成果物の完成義務を負わせにくい工程は準委任、仕様が確定した工程は請負を推奨する。
情報システム・モデル取引・契約書の具体例
要件定義は準委任、外部設計は準委任または請負、内部設計〜システムテストは請負、運用テストは準委任、と工程ごとに契約形態を分ける。
情報システム・モデル取引・契約書は試験でどう引っ掛けられる?
法律ではなく指針(モデル)であり、法的な強制力はない。また要件定義を準委任とするのは「発注者が主体で仕様が固まっておらず、完成義務を負わせられない」からであって、責任が軽いからではない。全工程を一括請負にするのではなく工程ごとに契約を結び直す多段階契約が前提である点も頻出。
情報システム・モデル取引・契約書と関連する用語
情報システム・モデル取引・契約書が出た過去問
情報システムの企画,開発,運用,保守作業に関わる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assessment)の説明として,適切なものはど…
正解:ソフトウェアプロセスがどの程度の能力水準にあり,継続的に改善されているかを判定することを目的としている。
要点:SPAはプロセスの能力水準を評価し改善につなげる国際標準
SPA(ソフトウェアプロセスアセスメント)は、組織のソフトウェアプロセスがどの成熟度・能力水準にあるかを客観的に評価し、継続的な改善につなげるための枠組みである。ISO/IEC 15504(SPICE)として国際標準化されており、評価結果を改善活動の出発点として使う点が特徴である。製品そのものではなくプロセスを評価対象とする。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問1(IPA)情報システムの設計のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは機能を縮退させてでも稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が発生しても全面停止させず、機能や性能を落としてでも稼働を継続させる設計思想である。ハードウェア障害時に構成を縮小して運転を続ける、いわゆる縮退運転がその典型例にあたる。安全側へ止めるフェールセーフとは目的が異なる。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問21(IPA)ベンダX社に対して,図に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X社との契約に当たって,"情報システム・モデル取引・契約書"に照らし,…
正解:a, d
要点:要件定義と運用テストは準委任型、設計〜テストは請負型が基本
情報システム・モデル取引・契約書では、成果物の完成に責任を負わせにくいフェーズを準委任型としている。要件定義はユーザ側が主体となって要件を固める作業であり、運用テストもユーザが自らの業務観点で確認する作業なので、いずれも準委任型が適切とされる。内部設計から結合・システムテストまでは成果物が明確なため請負型が基本になる。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問21(IPA)企業間で、商用目的で締結されたソフトウェアの開発請負契約書に著作権の帰属に関する内容が記載されていない場合の著作権の帰属先として、適切なものはどれか。ここで、ソ…
正解:請負人に帰属する。
要点:定めがなければ著作権は創作した請負人に帰属する
著作権法上、著作権は原則として著作物を創作した者に発生する。請負契約でソフトウェアを開発した場合、実際に創作したのは請負人側であるため、契約書に著作権の帰属について定めがなければ著作権は請負人に帰属したままとなる。注文者が権利を得たいのであれば、契約で譲渡や共有を明示的に取り決めておく必要がある。
出典:令和1年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問18(IPA)情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは機能を落としてでも稼働を続ける縮退運転
フェールソフトは、障害が起きたときにシステム全体を止めるのではなく、機能や性能を落としてでも稼働を継続させる設計思想である。故障した部分を切り離して縮退運転する例が典型となる。安全な側に倒して停止させるフェールセーフ、誤操作を受け付けないフールプルーフとは区別する。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。