共通フレーム(SLCP-JCF)とは?
共通フレーム(SLCP-JCF)とは、ソフトウェアの構想から開発・運用・保守・廃棄までの作業を、取得者と供給者が共通の言葉で語れるように整理したプロセスの体系。ISO/IEC 12207(JIS X 0160)を日本の商習慣に合わせて具体化したもので、「何をやるか」を定義するが「どうやるか(手法・体制)」は規定しない。
システムアーキテクト試験の過去問では13回出題されています(2016年度〜2024年度)。
きょうつうふれーむ
共通フレーム(SLCP-JCF)の意味
ソフトウェアの構想から開発・運用・保守・廃棄までの作業を、取得者と供給者が共通の言葉で語れるように整理したプロセスの体系。ISO/IEC 12207(JIS X 0160)を日本の商習慣に合わせて具体化したもので、「何をやるか」を定義するが「どうやるか(手法・体制)」は規定しない。
共通フレーム(SLCP-JCF)の具体例
提案依頼書(RFP)の作成範囲と、ベンダが担う設計・実装の範囲を、共通フレームのプロセス名で対応付けて契約の切れ目を明確にする。
共通フレーム(SLCP-JCF)は試験でどう引っ掛けられる?
開発方法論や作業手順書ではない。またすべてのプロセスを必ず実施するものでもなく、対象に合わせて取捨選択・修整(テーラリング)して使う。
共通フレーム(SLCP-JCF)と関連する用語
共通フレーム(SLCP-JCF)が出た過去問
JIS X 0160で規定しているテクニカルプロセスにおける、システム要求事項分析プロセスの成果はどれか。
正解:システム要求事項は、影響のある全ての当事者へ伝えられ、ベースラインとなっている。
要点:要求事項分析の成果は合意されベースライン化された要求
システム要求事項分析プロセスは、利害関係者の要求をシステムに対する要求事項へ落とし込み、それが妥当であることを確認したうえで関係者間で合意する活動である。その成果として、確定した要求事項が影響を受ける全ての当事者へ伝達され、以後の変更管理の基準となるベースラインが確立される。方式設計や結合戦略の策定は後続の別プロセスの成果である。
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問1(IPA)共通フレームにおけるシステム方式設計プロセスで文書化する項目として、適切なものはどれか。
正解:システム方式及び品目に割り当てたシステム要件
要点:方式設計は要件を構成品目へ割り当てて文書化する
システム方式設計プロセスでは、システムをハードウェア・ソフトウェア・手作業といった構成品目へどう分けるかという方式を決め、システム要件を各品目へ割り当てて文書化する。移行要件や機能・能力といった項目は、その前段のシステム要件定義プロセスで定義されるものである。
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問2(IPA)共通フレーム2013によれば、システム要件の分析を供給者に委託した場合、要件の分析結果を承認する権限をもつのは誰か。
正解:取得者
要点:委託しても要件分析結果を承認するのは取得者
共通フレームでは、システムを取得する側を取得者、提供する側を供給者と位置付ける。要件分析を供給者に委託しても、その結果が自らの事業上の要求を満たすかどうかを判断し承認する責任は取得者にある。委託は作業の移転であって、承認権限の移転ではない点が要点である。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問2(IPA)共通フレーム2013において、システム適格性確認テストで適合を評価する対象となるのは、どのアクティビティで定義又は設計した内容か。
正解:システム要件定義
要点:システム適格性確認テストはシステム要件定義と対をなす
共通フレームでは、V字モデル上でテストと定義工程が対応する。システム適格性確認テストは、構築されたシステムがシステム要件定義で定めた要件を満たしているかを確認する工程であり、評価の基準になるのはシステム要件定義の内容である。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問12(IPA)共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスの活動内容には、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施す…
正解:利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
要点:要件の識別は要件を引き出し制約と運用シナリオを明らかにする
要件の識別は、利害関係者から要件を抽出する段階である。ヒアリングや観察などによって要求を漏れなく引き出し、併せて前提条件・制約条件や運用シナリオといった要件の背景も明らかにする。抽出した内容を整理して矛盾をなくすのは次の要件の評価、関係者の了承を得るのは要件の合意に当たる。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。