X.509とは?
X.509とは、公開鍵証明書の標準形式。発行者名、主体者名、公開鍵、有効期間、シリアル番号、発行者の署名、および用途を示す各種拡張領域からなる。検証側はこの構造を機械的に解釈して信頼するか否かを判断する。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では9回出題されています(2016年度〜2025年度)。
えっくすごーまるきゅう
X.509の意味
公開鍵証明書の標準形式。発行者名、主体者名、公開鍵、有効期間、シリアル番号、発行者の署名、および用途を示す各種拡張領域からなる。検証側はこの構造を機械的に解釈して信頼するか否かを判断する。
X.509の具体例
拡張領域には鍵用途、拡張鍵用途、基本制約、失効情報の参照先などが入る。基本制約でCAかどうかを示し、鍵用途で署名専用か鍵交換用かを分ける。用途外の使い方は検証時に拒否されるのが正しい実装。
X.509は試験でどう引っ掛けられる?
主体者名の共通名だけで宛先を判断する実装は現在は不適切で、宛先の一致は代替名の拡張で確認する。またシリアル番号は発行者の中で一意なだけで、世界で一意ではない。
X.509と関連する用語
X.509が出た過去問
X.509におけるCRL(Certificate Revocation List)についての説明のうち,適切なものはどれか。
正解:認証局は,有効期限内のディジタル証明書をCRLに登録することがある。
要点:CRLは有効期限内に失効させた証明書の一覧
CRLは、有効期限が切れる前に何らかの理由で失効させた証明書の一覧です。鍵の危殆化や所属変更などで有効期限内の証明書を無効にする必要があるため、認証局は有効期限内の証明書をCRLに登録することがあります。有効期限切れの証明書はそもそも無効なので、登録の対象ではありません。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問7(IPA)ディジタル証明書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:ディジタル証明書は,TLSプロトコルにおいて通信データの暗号化のための鍵交換や通信相手の認証に利用されている。
要点:証明書はTLSの相手認証と鍵交換に使われる
TLSでは、サーバのディジタル証明書によって通信相手の正当性を確認し、証明書に含まれる公開鍵を使って鍵交換や鍵の共有を行います。証明書はX.509で標準化されており、認証局は申請者の公開鍵に対して自らの秘密鍵で署名します。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問8(IPA)ディジタル証明書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:ディジタル証明書は,TLSプロトコルにおいて通信データの暗号化のための鍵交換や通信相手の認証に利用されている。
要点:証明書はCAが公開鍵と所有者の対応を署名で保証する
ディジタル証明書は、公開鍵とその所有者の対応を認証局が秘密鍵でディジタル署名して保証するものである。TLSでは、サーバ証明書によりサーバの正当性を検証し、その公開鍵を使って鍵交換(共通鍵の共有)を行った後に通信データを暗号化する。規格はITU-T X.509である。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問10(IPA)X.509におけるCRL(Certificate Revocation List)に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:認証局は,有効期限内のディジタル証明書のシリアル番号をCRLに登録することがある。
要点:CRLは有効期限前に失効させた証明書を知らせる仕組み
CRLは、有効期限が到来する前に失効させた証明書のシリアル番号と失効日時を認証局が列挙したリストである。鍵の危殆化や所属変更などで期限前に無効化する必要が生じたときに登録されるので、有効期限内の証明書が載ることがある。逆に、期限切れの証明書は放っておいても無効なので、通常は期限到来後にリストから外される。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問8(IPA)X.509におけるCRL(Certificate Revocation List)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:認証局は、有効期限内のディジタル証明書のシリアル番号をCRLに記載することがある。
要点:CRLは有効期限前に失効させた証明書の番号を載せる
CRLは、認証局が発行した証明書のうち有効期限が到来する前に失効させたものを列挙するリストで、失効した証明書のシリアル番号と失効日時が記載される。鍵の危殆化や所属変更などで期限前に無効化する必要が生じたときに使うものであり、期限切れで自然に無効になった証明書を載せ続ける必要はない。
出典:令和1年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。