ランサムウェアと二重脅迫とは?
ランサムウェアと二重脅迫とは、データを暗号化して復号と引き換えに金銭を要求するマルウェア。近年は暗号化前にデータを窃取し「払わなければ公開する」と重ねて迫る二重脅迫が主流。応用情報では、バックアップだけでは情報漏えいを防げないという対策設計の観点が問われる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2022年度)。
らんさむうぇあとにじゅうきょうはく
ランサムウェアと二重脅迫の意味
データを暗号化して復号と引き換えに金銭を要求するマルウェア。近年は暗号化前にデータを窃取し「払わなければ公開する」と重ねて迫る二重脅迫が主流。応用情報では、バックアップだけでは情報漏えいを防げないという対策設計の観点が問われる。
ランサムウェアと二重脅迫の具体例
VPN機器の既知脆弱性から侵入され、ファイルサーバとバックアップ領域がまとめて暗号化される事故が多い。対策はバックアップを世代管理し、少なくとも1系統をネットワークから切り離す(オフライン・イミュータブル保管)ことと、復旧手順の実地演習である。
ランサムウェアと二重脅迫は試験でどう引っ掛けられる?
「バックアップがあれば身代金を払わずに済む」は片面。二重脅迫では公開の脅しが残る。またオンラインの共有フォルダに置いたバックアップは同時に暗号化されるため、保管場所の分離が伴わないと対策として機能しない。
ランサムウェアと二重脅迫と関連する用語
ランサムウェアと二重脅迫が出た過去問
ランサムウェアに分類されるものはどれか。
正解:感染したPCのファイルを暗号化し、ファイルの復号と引換えに金銭を要求するマルウェア
要点:ランサムウェアはファイルを人質に金銭を要求する
ランサムウェアは、感染したPCのファイルを勝手に暗号化したり端末をロックしたりして使えなくし、復旧と引換えに身代金(ransom)を要求するマルウェアである。金銭を支払っても復号される保証はないため、定期的なバックアップを取り、かつバックアップ媒体をネットワークから切り離して保管しておくことが最も確実な備えとなる。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)マルウェアWanna Cryptor(WannaCry)に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:SMBv1の脆弱性を悪用するなどして感染し,PC内のデータを暗号化してデータの復号のための金銭を要求したり,他のPCに感染を拡大したりする。
要点:WannaCryはSMBv1の脆弱性で拡散するランサムウェア
WannaCryはランサムウェアの一種で、端末内のファイルを暗号化して復号と引換えに金銭を要求する。特徴的なのは、Windowsのファイル共有プロトコルSMBv1の脆弱性を突いてネットワーク内の他端末へ自動的に感染を広げるワーム的な性質をもつ点である。このため、パッチ適用と不要なSMBv1の無効化が有効な対策となった。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問15(IPA)A社は旅行商品を販売しており、業務の中で顧客情報を取り扱っている。A社が保有する顧客情報は、A社のファイルサーバ1台に保存されている。ファイルサーバは、顧客情報…
正解:週1回バックアップを取得する代わりに、毎日1回バックアップを取得して7世代分保存する。
要点:バックアップ間隔を短くすれば失われる期間が縮まる
問題としているのは、ランサムウェアで最新データが失われた際の損失が最大1週間分に及ぶ点である。取得間隔を毎日にして7世代分保存すれば、失われる更新情報は最大1日分に縮まり、復旧時点を選べる余地も広がる。整合性確認や装置の高速化、媒体の変更は取得間隔を変えないため、失われる期間は短縮されない。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問54(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。