受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)とは?
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)とは、販売管理システムなどにおいて、起票された伝票の入力が「漏れなく(網羅性)」「重複することなく(正確性)」実施されているかを確かめる監査手続の考え方。伝票の一連番号の管理、システム側の入力件数と起票枚数との突合、エラーリスト・排他制御の確認などを組み合わせて検証する。
ITサービスマネージャ試験の過去問では2回出題されています(2022年度〜2025年度)。
じゅちゅうでんぴょうにゅうりょくのかんさてつづき
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)の意味
販売管理システムなどにおいて、起票された伝票の入力が「漏れなく(網羅性)」「重複することなく(正確性)」実施されているかを確かめる監査手続の考え方。伝票の一連番号の管理、システム側の入力件数と起票枚数との突合、エラーリスト・排他制御の確認などを組み合わせて検証する。
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)の具体例
伝票にあらかじめ連続した番号を付与しておき、入力済み件数と発行済み伝票の連番に欠落・重複がないかを突合することで、入力の網羅性と正確性を検証する。
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)は試験でどう引っ掛けられる?
網羅性と正確性を取り違えやすい。連番の欠落・重複を調べるのは網羅性(漏れなく入力されたか)の確認、原票と入力内容を1件ずつ突き合わせるのは正確性(内容が一致するか)の確認。合計件数や合計金額の照合(コントロールトータル)は網羅性側の手段で、個々の項目が正しいことまでは保証しない。
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)と関連する用語
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)が出た過去問
入出金管理システムから出力された入金データファイルを、売掛金管理システムが読み込んでマスタファイルを更新する。入出金管理システムから売掛金管理システムに受け渡さ…
正解:入金額及び入金データ件数のコントロールトータルのチェック
要点:システム間の受渡し検証は、件数と金額のコントロールトータル照合
コントロールトータルは、送信側で件数や金額の合計をあらかじめ集計しておき、受信側で処理した結果と突き合わせる照合手法である。金額合計が一致すれば内容の正確性が、件数が一致すれば漏れや重複がないという網羅性が確認できるため、システム間のデータ受渡しの検証に適している。エディットバリデーションは入力時点の妥当性検査であり、受渡しの検証ではない。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問14(IPA)金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”によれば、“記録した取引に漏れ、重複がないこと”は、組織目標を達成するためのITの統制…
正解:信頼性
要点:記録の漏れ・重複がないことはITの統制目標のうち信頼性
実施基準ではITの統制目標を、有効性及び効率性、準拠性、信頼性、可用性、機密性に整理している。このうち信頼性は、情報が組織の意思・意図に沿って承認された範囲で漏れなく正確に記録・処理されることを指す。「記録した取引に漏れ、重複がないこと」は記録の正確性・網羅性の話なので信頼性に含まれる。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。