要件定義(機能要件・非機能要件)とは?
要件定義(機能要件・非機能要件)とは、利害関係者のニーズと制約を漏れなく識別し、システムが満たすべき要件として合意する工程。機能要件はシステムが提供する機能・業務処理の内容、非機能要件は可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジーといった品質・基盤に関する要件を指す。
ITストラテジスト試験の過去問では4回出題されています(2018年度〜2024年度)。
ようけんていぎ
要件定義(機能要件・非機能要件)の意味
利害関係者のニーズと制約を漏れなく識別し、システムが満たすべき要件として合意する工程。機能要件はシステムが提供する機能・業務処理の内容、非機能要件は可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジーといった品質・基盤に関する要件を指す。
要件定義(機能要件・非機能要件)の具体例
「請求書を発行する」は機能要件、「月末の3時間で10万件を処理し、年間停止時間は4時間以内」は非機能要件。
要件定義(機能要件・非機能要件)は試験でどう引っ掛けられる?
要件の識別では、制約条件や運用時のシナリオ(障害時・繁忙期の振る舞い)まで含めて洗い出すことが求められる。非機能要件の合意漏れは後工程の重大な手戻りになる。
要件定義(機能要件・非機能要件)と関連する用語
要件定義(機能要件・非機能要件)が出た過去問
共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスの活動内容には、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施す…
正解:利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
要点:要件の識別は制約や運用シナリオまで含め要件を漏れなく引き出す
要件定義プロセスの「要件の識別」では、識別した利害関係者から要件を漏れなく引き出すことが中心となる。単に機能の希望を聞くだけでなく、制約条件や前提、実際の使われ方を示す運用シナリオまで明らかにして、後続の評価・合意につなげる。整理して矛盾をなくすのは要件の評価、説明して納得を得るのは要件の合意の作業である。
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 am2 問5(IPA)ベンダX社に対して、表に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X社との契約に当たって、“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”…
正解:a, d
要点:要件定義と運用テストは発注者主体のため準委任型が適切
情報システム・モデル取引・契約書では、成果物を確定しにくく発注者側の主体的な関与が欠かせないフェーズを準委任型としている。要件定義は発注者が主体となって業務要件を固める工程、運用テストは発注者が自らの業務で使えるかを確認する工程であり、いずれも準委任型が適切とされる。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問5(IPA)利用者要件のうち、非機能要件項目はどれか。
正解:システム基盤に関わる可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性などの項目
要点:非機能要件は可用性や性能など品質・基盤に関する要件
非機能要件は、システムが何をするかではなく、どの程度の品質で動くかを定める要件である。可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境などが該当し、システム基盤に関わるこれらの項目が非機能要件項目に当たる。
出典:令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問5(IPA)“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”によれば,ウォーターフォールモデルによるシステム開発において,ユーザー(取得者)とベンダー(供給者)間で請負型の契…
正解:システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで
要点:請負型の基本は内部設計からシステム結合までの工程
モデル取引・契約書では、成果物の仕様が固まっていて完成責任を負わせやすい工程を請負型、仕様が流動的で協働作業となる工程を準委任型とすることを基本としている。要件定義や受入・導入支援はユーザー主体の作業が多く準委任型が基本であり、仕様が確定した内部設計からシステム結合までが請負型の中心となる。
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問5(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。