M&Aとは?
M&Aとは、企業の合併・買収により、事業や経営資源を取得する手法。自前で育てるより時間を買えるのが利点で、技術・人材・顧客基盤の獲得を狙う。買収後の統合作業(PMI:Post Merger Integration)で、業務プロセスと情報システムの統合方針を決めることがITストラテジストの主要な論点となる。
ITストラテジスト試験の過去問では2回出題されています(2018年度〜2024年度)。
えむあんどえー
M&Aの意味
企業の合併・買収により、事業や経営資源を取得する手法。自前で育てるより時間を買えるのが利点で、技術・人材・顧客基盤の獲得を狙う。買収後の統合作業(PMI:Post Merger Integration)で、業務プロセスと情報システムの統合方針を決めることがITストラテジストの主要な論点となる。
M&Aの具体例
同業を買収した後、基幹システムを片寄せするか併存させるかを、統合効果・移行リスク・期間から評価し、段階的な片寄せ計画を立てる。
M&Aは試験でどう引っ掛けられる?
合併と買収を同一視しない。合併は法人格が1つに統合され、買収は株式・事業の取得なので対象企業が存続しうる。段階の取り違えも多い——デューデリジェンスは契約前の調査、PMIは成立後の統合作業で順序が逆になっている選択肢は誤り。アンゾフの成長マトリクスの象限(多角化など)はM&Aと並ぶ選択肢ではなく、M&Aはそれを実現する手段の側。
M&Aと関連する用語
M&Aが出た過去問
多角化戦略のうち、M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
正解:製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
要点:垂直統合は供給連鎖の上流・下流の事業を取り込むこと
垂直統合は、原材料の調達から製造・流通・販売に至る供給連鎖の上流または下流にある事業を自社に取り込むことをいう。製鉄メーカが原料である鉄鉱石の採掘会社を買収するのは上流への統合であり、原料の安定確保やコスト管理の強化を狙う典型例である。同じ段階の同業を統合するのは水平統合である。
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 am2 問6(IPA)アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。
正解:技術開発,業務提携,M&Aなどによって,新たな製品を新たな市場に投入し,成長の機会を求める。
要点:多角化は新製品を新市場に投入する最もリスクの高い成長策
アンゾフの成長マトリクスは製品(既存/新規)と市場(既存/新規)の2軸で成長戦略を4分類する。多角化は新製品を新市場に投入する象限で、既存の資源だけでは足りないため技術開発、業務提携、M&Aなどで能力を獲得して臨むことが多く、4つの中で最もリスクが高い。
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。