受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)とは?
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)とは、販売管理システムなどにおいて、起票された伝票の入力が「漏れなく(網羅性)」「重複することなく(正確性)」実施されているかを確かめる監査手続の考え方。伝票の一連番号の管理、システム側の入力件数と起票枚数との突合、エラーリスト・排他制御の確認などを組み合わせて検証する。
応用情報技術者試験の過去問では6回出題されています(2017年度〜2023年度)。
じゅちゅうでんぴょうにゅうりょくのかんさてつづき
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)の意味
販売管理システムなどにおいて、起票された伝票の入力が「漏れなく(網羅性)」「重複することなく(正確性)」実施されているかを確かめる監査手続の考え方。伝票の一連番号の管理、システム側の入力件数と起票枚数との突合、エラーリスト・排他制御の確認などを組み合わせて検証する。
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)の具体例
伝票にあらかじめ連続した番号を付与しておき、入力済み件数と発行済み伝票の連番に欠落・重複がないかを突合することで、入力の網羅性と正確性を検証する。
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)は試験でどう引っ掛けられる?
網羅性と正確性を取り違えやすい。連番の欠落・重複を調べるのは網羅性(漏れなく入力されたか)の確認、原票と入力内容を1件ずつ突き合わせるのは正確性(内容が一致するか)の確認。合計件数や合計金額の照合(コントロールトータル)は網羅性側の手段で、個々の項目が正しいことまでは保証しない。
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)と関連する用語
受注伝票入力の監査手続(網羅性・正確性の確認)が出た過去問
在庫管理システムを対象とするシステム監査において、当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして、適切なものはどれか。
正解:入庫及び出庫記録に対して、自動的に連番を付与していること
要点:網羅性は連番付与による欠番・重複チェックで確認する
網羅性とは、発生した取引が漏れなく記録されていることをいう。入庫・出庫の記録に自動で連番を付与しておけば、番号の欠落や重複から記録漏れ・二重記録を検出できるため、網羅性を確かめるチェックポイントとして適切である。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)販売管理システムにおいて,起票された受注伝票の入力が,漏れなく,かつ,重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として,適切なものはどれか。
正解:プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか,プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
要点:入力の網羅性と重複防止はプルーフリストと伝票の照合で確かめる
プルーフリストは入力されたデータを一覧出力したもので、これを元の受注伝票と突き合わせれば、入力漏れや二重入力を発見できる。照合が実際に行われた証跡として照合印を確かめるのが、網羅性と重複防止を確認する監査手続として適切である。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)システム監査において,ペネトレーションテストが最も適合するチェックポイントはどれか。
正解:ネットワークへのアクセスコントロールが有効に機能しているか。
要点:ペネトレーションテストは侵入試行でアクセス制御の有効性を検証。
ペネトレーションテストは、攻撃者の視点で実際に侵入を試み、防御が突破できるかどうかを確かめるテストである。ネットワークのアクセス制御が意図どおりに機能し、許可されていない経路からの侵入を阻止できているかを検証する場面に最も適合する。物理的な入退室管理や入力の正確性の確認には向かない。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)販売管理システムにおいて、起票された受注伝票の入力が、漏れなく、かつ、重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として、適切なものはどれか。
正解:販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
要点:入力の漏れ・重複はプルーフリストと原票の突合せ証跡で確かめる
入力の網羅性(漏れがない)と一意性(重複がない)を確かめるには、入力結果を一覧化したプルーフリストと元の受注伝票とを突き合わせる統制が機能しているかを確認するのが有効です。照合が実施された証跡として、双方に残された照合印を確かめます。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)販売管理システムにおいて、起票された受注伝票の入力が、漏れなく、かつ、重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として、適切なものはどれか。
正解:販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
要点:入力の網羅性はプルーフリストと伝票の照合で確かめる
入力の網羅性と重複がないことを確かめるには、入力された結果の一覧と入力元の伝票とを突き合わせる統制が機能しているかを確認すればよい。プルーフリストと受注伝票の照合が実施され、照合印が押されていることを確かめる手続がこれに当たる。テストデータ法や並行シミュレーション法はプログラムの処理内容の正確性を検証する手続であり、入力の網羅性そのものは確認できない。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。