送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)とは?
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)とは、差出人のドメインを詐称したメールを受信側が判別する仕組み。SPFは送信元IPアドレスをDNSに公開した許可リストと照合し、DKIMは本文とヘッダへの署名を検証する。DMARCは両者の結果とヘッダの差出人の整合を見て、失敗時の処理方針をドメイン側が宣言する。
応用情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2025年度)。
そうしんどめいんにんしょう
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の意味
差出人のドメインを詐称したメールを受信側が判別する仕組み。SPFは送信元IPアドレスをDNSに公開した許可リストと照合し、DKIMは本文とヘッダへの署名を検証する。DMARCは両者の結果とヘッダの差出人の整合を見て、失敗時の処理方針をドメイン側が宣言する。
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の具体例
自社ドメインを騙る請求書偽装メールへの対策として、SPFとDKIMを整備したうえでDMARCをまず監視のみで運用し、レポートで正規送信元の抜けを潰してから隔離・拒否へ段階的に強める。メール配信サービスを使う場合はその送信元も許可対象に含める。
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)は試験でどう引っ掛けられる?
SPFはエンベロープの送信者を検査するため、転送されると失敗しやすく、利用者が目にする差出人表示(ヘッダのFrom)とは別物である。DMARCはこのずれを埋めるために整合性(アライメント)を要求する点が要点で、転送でSPFが落ちてもDKIMが通れば救われる関係にある。3つとも本文の暗号化はしない。
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)と関連する用語
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)が出た過去問
ISP"A"管理下のネットワークから別のISP"B"管理下の宛先にSMTPで電子メールを送信する。電子メール送信者がSMTP-AUTHを利用していない場合、スパ…
正解:ISP"A"管理下の動的IPアドレスからISP"A"のメールサーバを経由せずに直接送信される電子メール
要点:OP25Bは動的IPからの直接25番ポート送信を遮断する
OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、ISPが自網内の動的IPアドレスから外部の25番ポートへ向かう通信を遮断する対策です。ウイルスに感染した利用者のPCなどが、ISPのメールサーバを経由せずに外部へ直接大量送信するのを止める狙いがあります。自ISPのメールサーバを経由する正規の送信や、固定IPアドレスからの送信は遮断されません。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問37(IPA)受信した電子メールの送信元ドメインが詐称されていないことを検証する仕組みであるSPF(Sender Policy Framework)の特徴はどれか。
正解:受信側のメールサーバが、受信メールの送信元IPアドレスと、送信元ドメインのDNSに登録されているメールサーバのIPアドレスとを照合する。
要点:SPFはDNSに公開した送信サーバ一覧とIPを照合する
SPFでは、ドメインの管理者があらかじめDNSに「このドメインからのメールを送出してよいサーバのIPアドレス」を公開しておきます。受信側のメールサーバは、届いたメールの送信元IPアドレスと、エンベロープの送信元ドメインについてDNSから取得した一覧とを突き合わせ、一致しなければ詐称と判断します。ディジタル署名を用いるDKIMや、ブラックリスト照会とは仕組みが異なります。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)スパムメール対策として,サブミッションポート(ポート番号587)を導入する目的はどれか。
正解:SMTP-AUTHを使用して,メール送信者を認証する。
要点:サブミッションポートはSMTP-AUTHで送信者を認証する
サブミッションポートは、利用者がメールを投稿するための専用ポートである。ここではSMTP-AUTHによる送信者認証を必須にできるため、認証を通らない不正なメール送信を拒否でき、スパムの踏み台化を防げる。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問44(IPA)SPF(Sender Policy Framework)の仕組みはどれか。
正解:電子メールを受信するサーバが、電子メールの送信元のドメイン情報と、電子メールを送信したサーバのIPアドレスから、送信元ドメインの詐称がないことを確認する。
要点:SPFはDNS公開のIPアドレスで送信元ドメインを検証する
SPFは、ドメイン所有者がそのドメインからメールを送出してよいサーバのIPアドレスをDNSのTXTレコードに公開しておく仕組みです。受信側は、送信元ドメインのSPFレコードと実際に接続してきたサーバのIPアドレスを照合し、一致しなければ詐称と判断できます。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問44(IPA)DKIM(DomainKeys Identified Mail)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:送信側のメールサーバで電子メールにデジタル署名を付与し、受信側のメールサーバでそのデジタル署名を検証して送信元ドメインの認証を行う。
要点:DKIMはメールへの電子署名で送信ドメインを認証する
DKIMは、送信側のメールサーバが電子メールに秘密鍵でデジタル署名を付与し、受信側がDNSに公開された公開鍵で署名を検証する送信ドメイン認証技術である。署名が検証できれば、そのドメインから送られ、かつ改ざんされていないことを確認できる。IPアドレスを照合するSPFや、認証失敗時の扱いを定めるDMARCとは仕組みが異なる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問44(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。