OSI基本参照モデルとは?
OSI基本参照モデルとは、ネットワーク通信の機能を7つの階層(レイヤ)に分けて整理した国際標準のモデル。下から物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の順に積み重なる。
応用情報技術者試験の過去問では6回出題されています(2016年度〜2025年度)。
おーえすあいきほんさんしょうもでる
OSI基本参照モデルの意味
ネットワーク通信の機能を7つの階層(レイヤ)に分けて整理した国際標準のモデル。下から物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の順に積み重なる。
OSI基本参照モデルの具体例
IPアドレスによる経路選択はネットワーク層(第3層)、TCPによる信頼性のある通信制御はトランスポート層(第4層)、HTTPのような具体的なアプリケーション通信はアプリケーション層(第7層)の役割にあたる。
OSI基本参照モデルは試験でどう引っ掛けられる?
各層の番号と担当機能(第3層=IP、第4層=TCP・UDPなど)の対応を取り違えやすい。TCP/IPの4階層モデルとの対応関係もあわせて問われる。
OSI基本参照モデルと関連する用語
OSI基本参照モデルが出た過去問
ルータの機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:伝送媒体やアクセス制御方式が異なるネットワークの接続が可能であり、送信データのIPアドレスを識別し、データの転送経路を決定する。
要点:ルータはネットワーク層でIPアドレスにより経路を決める
ルータはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、パケットの宛先IPアドレスを見て経路表に従い転送先を決めます。ネットワーク層より下の物理層・データリンク層は接続する側ごとに異なっていてよいため、伝送媒体やアクセス制御方式が違うネットワーク同士でも相互接続できます。データリンク層で中継するのはブリッジやスイッチの役割です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)VPNで使用されるセキュアなプロトコルであるIPsec,L2TP,TLSの,OSI基本参照モデルにおける相対的な位置関係はどれか。
正解:C:上位から下位へ TLS, IPsec, L2TP の順に層を積む構成
要点:層の順はTLSが上、IPsecが中、L2TPが下
L2TPはデータリンク層のトンネリングプロトコル、IPsecはネットワーク層でIPパケットを保護するプロトコル、TLSはトランスポート層より上でアプリケーションのデータを保護するプロトコルである。したがって上位から下位へ並べるとTLS、IPsec、L2TPの順になる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問45(IPA)VPNで使用されるセキュアなプロトコルであるIPsec, L2TP, TLSの、OSI基本参照モデルにおける相対的な位置関係はどれか。
正解:C(上位層から:TLS, IPsec, L2TP)
要点:上位からTLS、IPsec、L2TPの順に階層が下がる
L2TPは名前のとおりデータリンク層(レイヤ2)のフレームをトンネリングするプロトコルで最も下位に位置する。IPsecはIPパケットを保護するネットワーク層のプロトコルでその上、TLSはトランスポート層の上でアプリケーションデータを保護するため最上位となる。したがって上位から TLS、IPsec、L2TP の順である。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問42(IPA)OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、“認証ヘッダ(AH)”と“暗号ペイロード(ESP)”の二つのプロトコルを含むものはどれか。
正解:IPsec
要点:IPsecはネットワーク層でAHとESPを提供する
IPsecはネットワーク層で動作するセキュリティプロトコル群で、完全性と認証を提供する認証ヘッダ(AH)と、暗号化に加え認証も行える暗号ペイロード(ESP)から成る。鍵交換にはIKEを用い、VPNの構築などに使われる。他の選択肢はいずれも上位層で動作する仕組みである。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)IPネットワークのプロトコルのうち、OSI基本参照モデルのトランスポート層に位置するものはどれか。
正解:UDP
要点:トランスポート層はTCPとUDP。ポート番号で相手を識別する
UDPはトランスポート層のプロトコルで、コネクションを確立せず再送制御も行わない代わりにオーバヘッドが小さい。TCPと同じ層に位置し、ポート番号によってアプリケーションを識別する。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問34(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。