性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)とは?
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)とは、システムの処理能力を測る指標群。スループットは単位時間あたりの処理件数。レスポンスタイム(応答時間)は依頼してから最初の応答が返り始めるまでの時間。ターンアラウンドタイムは依頼してから処理が完全に終わるまでの全時間。
データベーススペシャリスト試験の過去問では3回出題されています(2018年度〜2024年度)。
せいのうひょうかしひょう
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)の意味
システムの処理能力を測る指標群。スループットは単位時間あたりの処理件数。レスポンスタイム(応答時間)は依頼してから最初の応答が返り始めるまでの時間。ターンアラウンドタイムは依頼してから処理が完全に終わるまでの全時間。
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)の具体例
バッチ処理でジョブを投入してから結果が出力されるまでの時間はターンアラウンドタイムで評価される。対話型システムでは、利用者の体感速度に直結するレスポンスタイムが重視される。
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)は試験でどう引っ掛けられる?
レスポンスタイムとターンアラウンドタイムを逆に覚えないこと。ターンアラウンドタイムは依頼の入力開始から結果の出力完了までの全体で、レスポンスタイムを含む。したがって同じ処理ならターンアラウンドタイムのほうが必ず長い。またスループットが高くても個々のレスポンスタイムが短いとは限らず、両者は別の指標である。
性能評価指標(スループット・応答時間・ターンアラウンドタイム)が出た過去問
トランザクションの隔離性水準を高めたとき、不整合なデータを読み込むトランザクション数と、単位時間に処理できるトランザクション数の傾向として、適切な組合せはどれか…
正解:不整合データ読込数: 減る/処理できるトランザクション数: 減る
要点:隔離性水準の向上は整合性と引き換えにスループットを下げる
隔離性水準を高めるほどロックの範囲や保持期間が広がり、他のトランザクションの干渉による不整合な読込みは減る。その一方で待ち合わせが増えて並行度が下がるため、単位時間に処理できるトランザクション数は減る。整合性とスループットはトレードオフの関係にある。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問17(IPA)キャパシティプランニングの目的の一つに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:システムの現在の応答時間を調査して、長期的に監視することによって、将来を含めて応答時間を維持することである。
要点:キャパシティプランニングは将来の需要を見越した資源計画
キャパシティプランニングは、現在の性能や利用状況を継続的に把握し、将来の業務量の伸びを見越して必要な資源をあらかじめ計画する活動である。目先の改善ではなく、長期にわたってサービス水準を保つことを目的とする点が要点であり、イが最も適切。
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 am2 問23(IPA)クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち、適切でないものはどれか。
正解:データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって、処理性能(スループット)を向上させることができる。
要点:ストアドの性能効果は往復削減、細分化は逆効果
設問は不適切なものを選ぶ形式である。ストアドプロシージャの性能上の利点は、複数のSQL文をサーバ側でまとめて実行し、クライアントとの往復回数を減らせる点にある。逆にアクセスを細かい単位に分けてプロシージャ化すると呼出し回数そのものが増え、通信回数もオーバヘッドも増えてスループットは落ちる。したがって性能向上の理由付けとしては成り立たない。
出典:令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 am2 問2(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。