部分関数従属とは?
部分関数従属とは、複合キーの一部だけから非キー属性が決定される状態。第2正規形に反する原因になる。
データベーススペシャリスト試験の過去問では5回出題されています(2017年度〜2025年度)。
ぶぶんかんすうじゅうぞく
部分関数従属の意味
部分関数従属の具体例
(受注番号, 商品コード)が主キーの表に商品名があると、商品コードだけで商品名が決まるため部分関数従属になる。
部分関数従属は試験でどう引っ掛けられる?
主キーが単一属性なら部分関数従属は原理的に生じない。第1正規形なら自動的に第2正規形である。
部分関数従属と関連する用語
部分関数従属が出た過去問
第2正規形であるが第3正規形でない表はどれか。ここで、講義名に対して担当教員は一意に決まり、所属コードに対して勤務地は一意に決まるものとする。また、{ }は繰返…
正解:社員番号[主キー], 氏名, 所属コード, 勤務地 の表(例:15547, 小林明, 75T, 東京)
要点:推移的関数従属が残る表は第2正規形止まりになる
第3正規形でないとは、非キー属性が主キーに推移的に関数従属している状態を指す。社員番号→所属コード→勤務地という連鎖があると、勤務地は主キーに推移的に従属するため第3正規形にならない。主キーが単一属性なので部分関数従属は起こり得ず、第2正規形は満たしている。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問7(IPA)第2正規形である関係Rが、第3正規形でもあるための条件として、適切なものはどれか。
正解:推移的関数従属性が存在しない。
要点:第3正規形の条件は推移的関数従属が存在しないこと
第3正規形は、第2正規形であることに加えて、非キー属性が候補キーに推移的に関数従属していないことを条件とする。すなわちキー→非キー属性X→非キー属性Yという連鎖がなければよい。部分関数従属の排除は第2正規形の条件である。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問4(IPA)第3正規形において存在する可能性のある関数従属はどれか。
正解:候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
要点:3NFが禁じるのは部分従属と推移的従属で、キー間の従属は残り得る
第3正規形が禁じているのは、候補キーの一部から非キー属性への部分関数従属と、非キー属性を経由する推移的関数従属である。候補キーの真部分集合どうしの関数従属は、右辺が非キー属性ではないためこれらに当たらず、第3正規形でも存在し得る(ボイス・コッド正規形では排除される)。
出典:令和1年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問8(IPA)関係R(A,B,C)の候補キーが{A,B}と{A,C}であり、{A,B}→C及びC→Bの関数従属性があるとき、関係Rはどこまでの正規形の条件を満足しているか。
正解:第3正規形
要点:全属性がキー属性なら第3正規形。非キーの決定子でBCNF不成立
候補キーが{A,B}と{A,C}なので、A・B・Cはいずれも候補キーに含まれるキー属性であり、非キー属性が存在しない。非キー属性がなければ部分関数従属も推移的関数従属も生じ得ないため、第2正規形・第3正規形は自動的に満たす。しかしC→Bという従属のCは候補キーでもスーパーキーでもないので、すべての決定子が候補キーであることを求めるボイス・コッド正規形は満たさない。よって第3正規形まで。
出典:令和3年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 am2 問3(IPA)次の表に対して、第3正規形まで正規化を行った場合、少なくとも幾つの表に分割されるか。ここで、顧客の1回の注文に対して一つの受注番号が割り当てられ、顧客は1回の注…
正解:4
要点:部分関数従属と推移的関数従属を除くと4表になる
まず受注番号と商品コードの複合キーに対し、顧客や受注日は受注番号だけで定まる部分関数従属なので、受注の見出し部分と明細部分に分ける。次に商品名と単価は商品コードに、顧客名は顧客コードに従属する推移的関数従属なので、それぞれ独立した表に切り出す。受注金額は単価と受注数から計算できる導出項目である。結果として受注・受注明細・商品・顧客の4つの表になる。
出典:令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 am2 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。