コンカレントエンジニアリングとは?
コンカレントエンジニアリングとは、設計・製造・調達・保守など後工程の担当者を早期から参加させ、本来は直列だった工程を並行して進める製品開発手法。後工程の制約を設計段階で織り込むため、手戻りと開発期間を減らせる。上流での作り込みによって総コストを下げる狙いを持つ。
ITパスポートの過去問では8回出題されています(2012年度〜2026年度)。
こんかれんとえんじにありんぐ
コンカレントエンジニアリングの意味
設計・製造・調達・保守など後工程の担当者を早期から参加させ、本来は直列だった工程を並行して進める製品開発手法。後工程の制約を設計段階で織り込むため、手戻りと開発期間を減らせる。上流での作り込みによって総コストを下げる狙いを持つ。
コンカレントエンジニアリングの具体例
新サービスの設計レビューに運用担当とサポート担当を最初から加え、監視項目やログ形式、問い合わせ対応に必要な検索軸を仕様へ取り込んだ。リリース後に運用要件を後付けするための改修がなくなり、開発期間が三割短縮された。
コンカレントエンジニアリングは試験でどう引っ掛けられる?
単に工程を重ねて日程を詰めるファストトラッキングとは目的が違う。コンカレントエンジニアリングは情報共有により手戻りそのものを減らす手法であり、並行化の前提として設計情報を関係者が同時に参照できる仕組みが要る。
コンカレントエンジニアリングと関連する用語
コンカレントエンジニアリングが出た過去問
コンカレントエンジニアリングの目的として、適切なものはどれか。
正解:開発期間の短縮
要点:コンカレントエンジニアリングは工程を並行させ開発期間を短縮する
コンカレントエンジニアリングは、設計・試作・生産準備といった工程を順番に進めるのではなく、可能な部分を並行して進める開発手法である。前工程の完了を待たずに関係部門が同時に検討することで、手戻りを早期に発見でき、製品を市場へ出すまでの期間を短縮できる。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)製品開発のライフサイクルにおいて、技術開発や製品の機能設計、ハードウェア設計、試作、製造準備といった作業工程のうち、同時にできる作業は並行して進め、手戻りや待ち…
正解:コンカレントエンジニアリング
要点:工程を同時並行させて開発期間を縮めるのがコンカレントエンジニアリング
設計・試作・製造準備といった本来は直列に並ぶ工程を、可能な範囲で同時並行に進めて開発期間を縮める手法をコンカレントエンジニアリングという。concurrent(同時並行の)という語のとおり、後工程の担当者を早期から巻き込むことで手戻りや待ち時間を減らす狙いがある。製品ライフサイクルが短い分野で、市場投入までの時間短縮に用いられる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問3(IPA)コンカレントエンジニアリングの目的として、適切なものはどれか。
正解:開発期間の短縮
要点:コンカレントエンジニアリングの目的は開発期間の短縮
コンカレントエンジニアリングは、設計・試作・生産準備などの工程を順番に進めるのではなく、可能な範囲で並行して進め、関係部門が早い段階から情報を共有する開発手法である。手戻りを減らし工程を重ねることで、製品を市場に出すまでの期間を短くすることが主な狙いである。品質や性能の向上は副次的に期待される効果であって、第一の目的ではない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問28(IPA)リバースエンジニアリングの説明として、適切なものはどれか。
正解:既存の製品を分解し、解析することによって、その製品の構造を解明して技術を獲得する手法
要点:リバースエンジニアリングは既存製品の解析から構造を知る手法
リバースエンジニアリングは、完成した製品やソフトウェアを分解・解析して、その構造や設計内容、動作原理を明らかにする手法である。既存の資産から仕様を取り出したり、技術を習得したりする目的で使われる。他の選択肢は実験計画法、BPR、コンカレントエンジニアリングの説明である。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問47(IPA)製造業のA社は、製品開発のリードタイムを短縮するために、工程間で設計情報を共有し、前工程が完了しないうちに、着手可能なものから後工程の作業を始めることにした。こ…
正解:コンカレントエンジニアリング
要点:コンカレントエンジニアリングは工程を並行させ開発期間を短縮する
コンカレントエンジニアリングは、設計・試作・生産準備などの工程を情報共有によって並行して進め、開発期間の短縮と手戻りの削減を図る考え方である。前工程の完了を待たずに着手できる作業から始める点が特徴で、後工程の視点を早期に取り込めるため品質向上にもつながる。かんばん方式で在庫を抑えるジャストインタイムや、資材所要量計画のMRPとは目的が異なる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。