コンティンジェンシー予備とは?
コンティンジェンシー予備とは、プロジェクトで識別済みのリスクが実際に発生した場合に備えて、あらかじめコストマネジメントの予算やスケジュールの中に組み込んでおく余裕(予備)のこと。定量的リスク分析の結果をもとに金額や期間が算定されることが多く、リスクが実際に発生した際にはプロジェクトマネージャーの判断で活用できる。これに対し、識別されていない未知のリスク(プロジェクトの性質上どうしても発生し得る不測の事態)に備えて別途確保される全体的な予備は「マネジメント予備」と呼ばれ、その使用には経営層など、より上位の承認が必要になる点でコンティンジェンシー予備とは区別される。
ITパスポートの過去問では3回出題されています(2009年度〜2016年度)。
こんてぃんじぇんしーよび
コンティンジェンシー予備の意味
プロジェクトで識別済みのリスクが実際に発生した場合に備えて、あらかじめコストマネジメントの予算やスケジュールの中に組み込んでおく余裕(予備)のこと。定量的リスク分析の結果をもとに金額や期間が算定されることが多く、リスクが実際に発生した際にはプロジェクトマネージャーの判断で活用できる。これに対し、識別されていない未知のリスク(プロジェクトの性質上どうしても発生し得る不測の事態)に備えて別途確保される全体的な予備は「マネジメント予備」と呼ばれ、その使用には経営層など、より上位の承認が必要になる点でコンティンジェンシー予備とは区別される。
コンティンジェンシー予備の具体例
開発プロジェクトの予算1億円に加えて、識別済みのリスクに備えたコンティンジェンシー予備として500万円を計上しておき、実際に外部API仕様の変更が発生した際にその予備費から追加開発費を支出する。
コンティンジェンシー予備は試験でどう引っ掛けられる?
識別済みのリスクに備える「コンティンジェンシー予備」と、未知のリスクに備える「マネジメント予備」は目的も承認権限も異なるため、同じものと混同しないこと。
コンティンジェンシー予備と関連する用語
コンティンジェンシー予備が出た過去問
図は、リスクシミュレーションを基に、あるプロジェクトの見積りコストに対して最終的にその額に収まる確率を示したものである。現在、プロジェクトの予算として4,000…
正解:1,000
要点:超過確率20%=収まる確率80%の額と現予算との差が予備費
コストが超過する確率を20%にするとは、その額に収まる確率を80%にすることと同じである。グラフから確率80%に対応するコストは5,000万円で、用意している予算は4,000万円だから、差額の1,000万円を予備費として追加すればよい。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問36(IPA)プロジェクトにおいて、当初のプロジェクト範囲に含まれている、予測はできるが発生することが確実ではないイベントの対策費用のことをコンティンジェンシー予備という。あ…
正解:開発環境で機器が故障したときの機器の入替えに必要なコスト
要点:コンティンジェンシー予備は範囲内の不確実な事象への備え
コンティンジェンシー予備は、起こることをあらかじめ想定できるものの、実際に発生するかどうかは確実でないリスクに備えて、当初のスコープ内で確保しておく費用である。機器の故障はこれに当てはまる。管理作業やツール購入は発生が確実な通常のコストであり、スコープ外の新規要求は当初計画に含まれないため別枠で扱う。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)システム開発プロジェクトにおけるリスク対応には、回避、転嫁、軽減、受容などがある。転嫁の事例として、適切なものはどれか。
正解:財務的なリスクへの対応として保険を掛ける。
要点:転嫁はリスクの影響を保険や委託で第三者へ移すこと
リスク対応のうち転嫁は、リスクが顕在化したときの影響を自社以外へ移すことをいい、保険をかける、業務を外部へ委託して契約で責任を移すといった方法が典型例である。スコープの縮小はリスク源そのものを取り除く回避、テストの増強は発生確率や影響を下げる軽減、予備費の計上はリスクを受け入れたうえでの受容にあたる。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問44(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。